潜水艦「たいげい」就役 全長84メートル 2022/3/9 20:50 産経ニュース
たいげい型潜水艦 Wiki
海上自衛隊の新型潜水艦「たいげい」が9日、就役した。中国の海洋進出を念頭にした防衛力強化のため、政府が目標として掲げてきた潜水艦を16隻から22隻に増強する計画が完了。たいげいは神奈川県の横須賀基地に配備され、日本周辺の警戒監視に当たる。
記事の冒頭部分を引用しました。大変喜ばしいですね。これで、潜水艦戦力は、16隻から22隻に増加し、我が国の安全保障環境の向上に大きく貢献しています。
潜水艦の機能・性能は機密の塊なので、よくわかりません。ですが、そうりゅう型潜水艦の「おうりゅう」から推進装置にリチウムイオン電池が搭載され、海中での行動時間が大幅に向上したと報じられています。
初期そうりゅう型には、非大気依存推進(AIP)システムが搭載されたのが、大きな特徴でした。これによって、海中での行動時間が大幅に伸びたとメディアは伝えています。ただAIPシステムの運用にはいろいろ制約があり、潜水艦の作戦運用そのものに大きな制約があったと思われます。
そして、おうりゅう型から搭載されたリチウムイオン電池ですが、そうりゅう型潜水艦は、リチウムイオン電池搭載に最適化された設計ではなかったため、これも運用と性能発揮に制約があったと言われています。
今回進水したたいげいは、最初からリチウムイオン電池搭載を前提とした設計であり、その性能を最大限に引き出すように設計・製造されたものです。Wikiによれば、防衛省技術研究本部では、たいげい型潜水艦の要素技術の改良に引き続き取り組んでおり、機能性能は、これから先持続的に向上していくものと思われます。

たいげい Wiki
長々と説明させていただきました。酒楽は海上自衛隊出身ではないので、概ね、公開資料、Wikiなどを参考にして解説いたしました。
潜水艦戦力が22隻になったのは朗報ですね。海上自衛隊の艦船は、全部が常時運用されたりするわけではありません。ドック入りして整備したり、訓練したりするので、作戦運用、所謂オペレーションに充当される艦船は自ずと制限されるのです。就役艦が22隻になれば、オペレーションの融通性は大幅に向上するはずです。
何せ、我が国は、四方を海に囲まれ、膨大な海域を有しいているため、海上自衛隊艦船は、何隻あっても足りないくらいなのです。今回6隻の潜水艦が増えたため、海中での哨戒活動能力が大幅に向上したということですね。
もともとディーゼル式潜水艦は静粛性に優れているため、被探知性能(潜水艦やソノブイからの探知を回避できる能力)は、原潜よりも高いと言われています。そして、海上自衛隊は、戦後長期にわたって通常型潜水艦を運用してきたノウハウがあるので、海自の潜水艦戦力は、世界有数の能力を持っているものと思われるのです。
ただ問題がないわけではありません。それは、海上自衛隊の慢性的な隊員不足です。その中でも潜水艦の乗組員は恒常的に不足していると言われています。なにしろ、いつ出航し、いつ帰ってくるのかを家族にさえ秘密にしなければならないのです。
酒楽の元部下のご主人は、潜水艦乗りで、まったくそのとおりだと言っていました。
海自隊員の充足率が向上しないのは、そういう厳しい勤務環境が影響していると思います。充足率を向上させる解決策は、唯一つあります。給与を増やすことです。厳しい勤務環境に見合う給与を支給すれば、おのずと隊員は集まります。財務省は、隊員の給与を上げるべきです。安全保障環境向上のために。鈴木大臣、頼みますよ。
かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」、トム・クランシーの「レッドオクトーバーを追え」「レッドストームライジング」には、潜水艦による戦いが詳しく描かれています。特にトム・クランシーは、綿密な取材に定評がありました。米海軍関係者に詳しく取材したのでしょう、そのリアリティーには圧倒された記憶があります。
ただ、あれですね、レッドストームライジングにおける欧州正面の陸戦の描写には、不満が残りました。それぞれの兵器の性能は良く描かれているのですが、ソ連軍が連合軍の前線を突破する描き方が、リアリティーに欠けるのです。その場面は何度か読み返したのですが、状況図が全く想像できませんでした。その辺は、やはり素人なのだなと思った記憶があります。
海軍や空軍の戦いと言うのは、一つ一つの兵器・装備の性能に大きく左右されるので、プロでなくともそれなりに書けると思いますが、陸戦の描写は難しいのだなと思います。そして、外野席にとっては、陸戦ほど面白くないものは無いのでしょう。
湾岸戦争は100時間戦争などと言われていますが、100時間戦争を行うために、米軍が準備した兵站を脅威の眼差して見たのが各国の軍であり、軍事専門家であったろうと思います。今回のウクライナ戦争でロシアが準備した兵站は、湾岸戦争における米軍兵站と比較するなら、よくて3分の1、おそらく5分の1くらいではないかと思います。
でもですね、兵站=ロジスティクスほど面白くないものは無いのです。大向こう受けしないのですね。先日、鎌倉殿の13人を見ていたら、富士川の戦いの後、頼朝が一挙に京を突くべきだと思ったけれども、配下の武将は、兵糧が続かないことを理由にあっさり拒否した場面がでてきました。陸戦の本質はこんなところに出てくるのです。でも、あの場面を見て、なるほどとうなづいた方は稀ではないかと思います。
つまらないことを申してしまいました。空がどんよりしているのが原因です♪お許しくださいww
たいげい型潜水艦 Wiki
海上自衛隊の新型潜水艦「たいげい」が9日、就役した。中国の海洋進出を念頭にした防衛力強化のため、政府が目標として掲げてきた潜水艦を16隻から22隻に増強する計画が完了。たいげいは神奈川県の横須賀基地に配備され、日本周辺の警戒監視に当たる。
記事の冒頭部分を引用しました。大変喜ばしいですね。これで、潜水艦戦力は、16隻から22隻に増加し、我が国の安全保障環境の向上に大きく貢献しています。
潜水艦の機能・性能は機密の塊なので、よくわかりません。ですが、そうりゅう型潜水艦の「おうりゅう」から推進装置にリチウムイオン電池が搭載され、海中での行動時間が大幅に向上したと報じられています。
初期そうりゅう型には、非大気依存推進(AIP)システムが搭載されたのが、大きな特徴でした。これによって、海中での行動時間が大幅に伸びたとメディアは伝えています。ただAIPシステムの運用にはいろいろ制約があり、潜水艦の作戦運用そのものに大きな制約があったと思われます。
そして、おうりゅう型から搭載されたリチウムイオン電池ですが、そうりゅう型潜水艦は、リチウムイオン電池搭載に最適化された設計ではなかったため、これも運用と性能発揮に制約があったと言われています。
今回進水したたいげいは、最初からリチウムイオン電池搭載を前提とした設計であり、その性能を最大限に引き出すように設計・製造されたものです。Wikiによれば、防衛省技術研究本部では、たいげい型潜水艦の要素技術の改良に引き続き取り組んでおり、機能性能は、これから先持続的に向上していくものと思われます。

たいげい Wiki
長々と説明させていただきました。酒楽は海上自衛隊出身ではないので、概ね、公開資料、Wikiなどを参考にして解説いたしました。
潜水艦戦力が22隻になったのは朗報ですね。海上自衛隊の艦船は、全部が常時運用されたりするわけではありません。ドック入りして整備したり、訓練したりするので、作戦運用、所謂オペレーションに充当される艦船は自ずと制限されるのです。就役艦が22隻になれば、オペレーションの融通性は大幅に向上するはずです。
何せ、我が国は、四方を海に囲まれ、膨大な海域を有しいているため、海上自衛隊艦船は、何隻あっても足りないくらいなのです。今回6隻の潜水艦が増えたため、海中での哨戒活動能力が大幅に向上したということですね。
もともとディーゼル式潜水艦は静粛性に優れているため、被探知性能(潜水艦やソノブイからの探知を回避できる能力)は、原潜よりも高いと言われています。そして、海上自衛隊は、戦後長期にわたって通常型潜水艦を運用してきたノウハウがあるので、海自の潜水艦戦力は、世界有数の能力を持っているものと思われるのです。
ただ問題がないわけではありません。それは、海上自衛隊の慢性的な隊員不足です。その中でも潜水艦の乗組員は恒常的に不足していると言われています。なにしろ、いつ出航し、いつ帰ってくるのかを家族にさえ秘密にしなければならないのです。
酒楽の元部下のご主人は、潜水艦乗りで、まったくそのとおりだと言っていました。
海自隊員の充足率が向上しないのは、そういう厳しい勤務環境が影響していると思います。充足率を向上させる解決策は、唯一つあります。給与を増やすことです。厳しい勤務環境に見合う給与を支給すれば、おのずと隊員は集まります。財務省は、隊員の給与を上げるべきです。安全保障環境向上のために。鈴木大臣、頼みますよ。
かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」、トム・クランシーの「レッドオクトーバーを追え」「レッドストームライジング」には、潜水艦による戦いが詳しく描かれています。特にトム・クランシーは、綿密な取材に定評がありました。米海軍関係者に詳しく取材したのでしょう、そのリアリティーには圧倒された記憶があります。
ただ、あれですね、レッドストームライジングにおける欧州正面の陸戦の描写には、不満が残りました。それぞれの兵器の性能は良く描かれているのですが、ソ連軍が連合軍の前線を突破する描き方が、リアリティーに欠けるのです。その場面は何度か読み返したのですが、状況図が全く想像できませんでした。その辺は、やはり素人なのだなと思った記憶があります。
海軍や空軍の戦いと言うのは、一つ一つの兵器・装備の性能に大きく左右されるので、プロでなくともそれなりに書けると思いますが、陸戦の描写は難しいのだなと思います。そして、外野席にとっては、陸戦ほど面白くないものは無いのでしょう。
湾岸戦争は100時間戦争などと言われていますが、100時間戦争を行うために、米軍が準備した兵站を脅威の眼差して見たのが各国の軍であり、軍事専門家であったろうと思います。今回のウクライナ戦争でロシアが準備した兵站は、湾岸戦争における米軍兵站と比較するなら、よくて3分の1、おそらく5分の1くらいではないかと思います。
でもですね、兵站=ロジスティクスほど面白くないものは無いのです。大向こう受けしないのですね。先日、鎌倉殿の13人を見ていたら、富士川の戦いの後、頼朝が一挙に京を突くべきだと思ったけれども、配下の武将は、兵糧が続かないことを理由にあっさり拒否した場面がでてきました。陸戦の本質はこんなところに出てくるのです。でも、あの場面を見て、なるほどとうなづいた方は稀ではないかと思います。
つまらないことを申してしまいました。空がどんよりしているのが原因です♪お許しくださいww
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