日本も「核共有」検討すべき 中国が侵略して米国は本当に対抗してくれるか?「経済制裁」でお茶を濁す可能性 大原浩 2022.3/14 06:30 ZAKZAK
中国と「戦争」すればこうなる…尖閣守る日米同盟と「核の傘」 東京国際大学教授・村井友秀 2016/6/17 11:00 正論/産経新聞
先日来、核シェアリングが注目の話題になっています。ZAKZAKの最新記事では、国際投資アナリスト 大原浩氏が核共有を検討すべきという意見を開陳しています。酒楽も基本的に核共有推進派です。
ところで、この核シェアリング=核共有に関する記事を検索していたら、たまたま正論の村井教授の記事がヒットしました。2016年という些か古い記事なのですが、読んでみて圧倒されました。さすが戦略の碩学村井教授です。
6年前の記事であるにもかかわらず、その論旨はいささかも古びていません。現代でも十分通用する主張だと酒楽は思いました。
村井教授の主張については、URLを貼り付けおきましたので、興味のある方は、ご一読をお勧めします。
村井教授の主張の結論を言えば、米国の提供する核の傘が信頼性を維持しているか否かは、米国がどれほど真剣に覇権を維持しようと思っているか否かに左右されるというものです。記事では、覇権を維持しようとする米国の逆核威嚇によって、中国は核恫喝を引っ込めるだろうということになっています。
尖閣を巡っての日米中角逐は、中国の核恫喝、米国による逆核威嚇の応酬の結果、米国の勝利に帰するということです。
ということなのですが、やはり、米国の核の傘は、米国の意志によって信頼性が維持されているということなのですね。問題は、米国は、現在でも真剣に覇権を維持しようとしているのかと言うことです。
酒楽の意見は、現在も変わらず、米国は覇権を維持しようとしているというものです。理由は簡明です。米国が覇権の維持を諦めたら、破滅が待っているからです。たとえば、中国の核恫喝に対し、米国が自国の被害を考慮して、核の傘の提供をしないといえば、日本は中国の属国になります。

米国は、安泰です。しかし、日本に対する核の傘の提供を停止すれば、同じように核の傘の提供を受けている国は動揺するでしょう。当然ですね。米国による拡大抑止はこれで破綻します。同盟は解消されるでしょう。イコール、中国の勢力圏化に入るしか道は残されていません。
それは、米国の覇権の基礎を揺るがします。ドル基軸態勢は、崩壊するかもしれません。それは、米国が破滅するということです。米国が米国債によって、海外から多額の資金を調達していることはつとに有名ですが、ドル基軸態勢が揺るげば、米国債は暴落するでしょう。
米国は財政的に行き詰まり、経済的に破綻すると思われます。つまり、覇権国が米国から中国に交代するということです。
米国としては、こういう事態は絶対に避けようとするでしょう。つまり、覇権を維持できなければ破滅が待っているのですから、中国の尖閣奪取、核恫喝に米国は屈することなく、逆威圧して、中国が尖閣奪取を諦めるというシナリオは、今日でも有用だということです。
ただし、核の傘の信頼性が未来永劫継続するとは限りませんので、核共有は、可能ならば、確立すべき次善の策なのは当然だと酒楽は思います。
ロシア外務省は15日、欧州の人権保護などを目的とした国際機関「欧州評議会」(フランス・ストラスブール)から脱退すると発表した。同評議会が作成した欧州人権条約からも離脱する。同評議会の閣僚委員会は16日、ロシアの除名を決定。除名は即時に発効した。17日零時 産経
ロシアは相当追い詰められているのですね。打つ手がすべて悪手です。唯一中国が後ろ盾になっていますが、いつまで続くでしょうか。あからさまな支援が明らかになれば、中国も世界から非難を浴びるでしょう。中国も制裁は恐ろしいでしょうから、ロシアへの支援は、限定的なものになるのだと思います。
ただし、米国の覚悟次第ですね。バイデンが本気で中国を締め付けようとするなら、中国もおとなしくしているでしょうが、少しでも弱気が見えれば、米国の足元を見て、ロシアを支援するでしょう。
米国は、ロシアではなく、中国を見ているのだということをもっとはっきりと、目に見える形で中国に示さないといけないと思います。果たしてバイデンにその覚悟はあるのでしょうか。
ロシアの日本周辺での示威行為が激しくなっています。困っていることの表れでしょうが、津軽海峡を経由して、ウクライナ正面への武器物資の輸送を行っている兆候があるので、隊長の言うとおり、ウラジオストック経由の海運に制限を加える施策を打ってほしいですね、日本政府に。できるでしょうか?
中国と「戦争」すればこうなる…尖閣守る日米同盟と「核の傘」 東京国際大学教授・村井友秀 2016/6/17 11:00 正論/産経新聞
先日来、核シェアリングが注目の話題になっています。ZAKZAKの最新記事では、国際投資アナリスト 大原浩氏が核共有を検討すべきという意見を開陳しています。酒楽も基本的に核共有推進派です。
ところで、この核シェアリング=核共有に関する記事を検索していたら、たまたま正論の村井教授の記事がヒットしました。2016年という些か古い記事なのですが、読んでみて圧倒されました。さすが戦略の碩学村井教授です。
6年前の記事であるにもかかわらず、その論旨はいささかも古びていません。現代でも十分通用する主張だと酒楽は思いました。
村井教授の主張については、URLを貼り付けおきましたので、興味のある方は、ご一読をお勧めします。
村井教授の主張の結論を言えば、米国の提供する核の傘が信頼性を維持しているか否かは、米国がどれほど真剣に覇権を維持しようと思っているか否かに左右されるというものです。記事では、覇権を維持しようとする米国の逆核威嚇によって、中国は核恫喝を引っ込めるだろうということになっています。
尖閣を巡っての日米中角逐は、中国の核恫喝、米国による逆核威嚇の応酬の結果、米国の勝利に帰するということです。
ということなのですが、やはり、米国の核の傘は、米国の意志によって信頼性が維持されているということなのですね。問題は、米国は、現在でも真剣に覇権を維持しようとしているのかと言うことです。
酒楽の意見は、現在も変わらず、米国は覇権を維持しようとしているというものです。理由は簡明です。米国が覇権の維持を諦めたら、破滅が待っているからです。たとえば、中国の核恫喝に対し、米国が自国の被害を考慮して、核の傘の提供をしないといえば、日本は中国の属国になります。

米国は、安泰です。しかし、日本に対する核の傘の提供を停止すれば、同じように核の傘の提供を受けている国は動揺するでしょう。当然ですね。米国による拡大抑止はこれで破綻します。同盟は解消されるでしょう。イコール、中国の勢力圏化に入るしか道は残されていません。
それは、米国の覇権の基礎を揺るがします。ドル基軸態勢は、崩壊するかもしれません。それは、米国が破滅するということです。米国が米国債によって、海外から多額の資金を調達していることはつとに有名ですが、ドル基軸態勢が揺るげば、米国債は暴落するでしょう。
米国は財政的に行き詰まり、経済的に破綻すると思われます。つまり、覇権国が米国から中国に交代するということです。
米国としては、こういう事態は絶対に避けようとするでしょう。つまり、覇権を維持できなければ破滅が待っているのですから、中国の尖閣奪取、核恫喝に米国は屈することなく、逆威圧して、中国が尖閣奪取を諦めるというシナリオは、今日でも有用だということです。
ただし、核の傘の信頼性が未来永劫継続するとは限りませんので、核共有は、可能ならば、確立すべき次善の策なのは当然だと酒楽は思います。
ロシア外務省は15日、欧州の人権保護などを目的とした国際機関「欧州評議会」(フランス・ストラスブール)から脱退すると発表した。同評議会が作成した欧州人権条約からも離脱する。同評議会の閣僚委員会は16日、ロシアの除名を決定。除名は即時に発効した。17日零時 産経
ロシアは相当追い詰められているのですね。打つ手がすべて悪手です。唯一中国が後ろ盾になっていますが、いつまで続くでしょうか。あからさまな支援が明らかになれば、中国も世界から非難を浴びるでしょう。中国も制裁は恐ろしいでしょうから、ロシアへの支援は、限定的なものになるのだと思います。
ただし、米国の覚悟次第ですね。バイデンが本気で中国を締め付けようとするなら、中国もおとなしくしているでしょうが、少しでも弱気が見えれば、米国の足元を見て、ロシアを支援するでしょう。
米国は、ロシアではなく、中国を見ているのだということをもっとはっきりと、目に見える形で中国に示さないといけないと思います。果たしてバイデンにその覚悟はあるのでしょうか。
ロシアの日本周辺での示威行為が激しくなっています。困っていることの表れでしょうが、津軽海峡を経由して、ウクライナ正面への武器物資の輸送を行っている兆候があるので、隊長の言うとおり、ウラジオストック経由の海運に制限を加える施策を打ってほしいですね、日本政府に。できるでしょうか?
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