ハリス前駐韓米大使、ウクライナ侵攻をめぐる米の対応は「中国の台湾への判断左右」 2022/2/19 10:54 産経ニュース
ロシアがウクライナに軍事侵攻した際に米国がどう対応するかは、台湾侵攻の機会をうかがう中国の判断に影響を与えるとの見方を示した。
「米国は、中国が台湾に関し判断・計算する方程式の中心にあり続ける」と述べた。
台湾有事際の米国の台湾防衛の責任を明確にしない「戦略的曖昧さ」の政策方針について、「中国が台湾を攻撃したら、米国は何をするかを中国に対して明確にすることが重要だ」として、同方針から脱却すべきだ強調した。
米太平洋艦隊のパパロ司令官も17日、同じ会合で講演し、「中国が台湾を武力統一すれば、米国と同盟・パートナー諸国に直接影響を与える」と指摘。日本と韓国は「中国の経済・政治的管理に服従するのか、核を含む完全武装に進むのかという重大な選択を迫られる」と語った。

ハリー・ハリス前駐韓米国大使 元米太平洋軍司令官 Wiki
記事から主要部分を引用しました。今次ウクライナ侵攻が台湾及び我が国に及ぼす影響についてハリス元太平洋軍司令官が述べた意見です。
台湾情勢は、ウクライナ情勢に影響されるということです。特に米国の対応が。ハリス元司令官は、台湾に対する米国の戦略的あいまいさについて、脱却して台湾有事に対する米国の対応を明らかにすべきだと述べました。
酒楽も同意見です。これまで、中国は、台湾を開放するほどの戦力を持っていなかったので、戦略的曖昧さは、それなりの効果を発揮してきたと思います。中国は、米国の硬軟取り混ぜた対応のいずれにも対処する必要があったのです。
でもそういう時期は過ぎたということです。中国は、今や台湾に対する野望を隠そうとしません。それだけの軍事力を備え始めたということでしょう。米国が台湾に干渉しないという見込みがつけば、ロシアと同じように台湾に侵攻すると思います。
では、米国は台湾を防衛するのでしょうか。焦点はそれですね。ウクライナと同じように、米国が当初から軍事介入しないと表明すれば、台湾の運命は中国に併呑されることになります。軍事介入すると表明すれば、中国は、台湾への侵攻を諦めざるを得ないでしょう。少なくともあと何年かは。
では、現状と同じ、戦略的曖昧さを維持した場合はどうでしょう?中国は、したたかです。少しずつ、既成事実を積み上げる道を選ぶ可能性が高いと思います。香港のように。
既に、大陸近辺の台湾の離島は、大陸の影響下に入りつつあります。砂を採取しているのです。
台湾の離島「たった2日で砂浜が消えた」…中国船が採取、その後数百隻の大船団襲来 2021/04/13 11:52 読売新聞オンライン
これがその記事です。中国は、こうやって、少しずつ実績を積み上げていくのを得意としています。いずれ、大陸に近い台湾の離島は、実質、中国に占領されて、領土化されるでしょう。サラミ戦術ですね。
米国の戦略的曖昧さは、中国に付け入る隙を与えるのです。早めに、米国介入の意志を明らかにしなければ、気が付いたときには、台湾の防衛意志さえ消滅している可能性があるのです。何十年も前からそのように工作しているからです。
我が国は、早急に米台双方に警告を発すべきです。米国が台湾防衛の意志を明らかにすべき時期はきた、と。米国が、台湾を防衛しなければ、最悪米国は、覇権を失うことになるでしょう。それはまた別項で主張したいと思います。
ロシアがウクライナに軍事侵攻した際に米国がどう対応するかは、台湾侵攻の機会をうかがう中国の判断に影響を与えるとの見方を示した。
「米国は、中国が台湾に関し判断・計算する方程式の中心にあり続ける」と述べた。
台湾有事際の米国の台湾防衛の責任を明確にしない「戦略的曖昧さ」の政策方針について、「中国が台湾を攻撃したら、米国は何をするかを中国に対して明確にすることが重要だ」として、同方針から脱却すべきだ強調した。
米太平洋艦隊のパパロ司令官も17日、同じ会合で講演し、「中国が台湾を武力統一すれば、米国と同盟・パートナー諸国に直接影響を与える」と指摘。日本と韓国は「中国の経済・政治的管理に服従するのか、核を含む完全武装に進むのかという重大な選択を迫られる」と語った。

ハリー・ハリス前駐韓米国大使 元米太平洋軍司令官 Wiki
記事から主要部分を引用しました。今次ウクライナ侵攻が台湾及び我が国に及ぼす影響についてハリス元太平洋軍司令官が述べた意見です。
台湾情勢は、ウクライナ情勢に影響されるということです。特に米国の対応が。ハリス元司令官は、台湾に対する米国の戦略的あいまいさについて、脱却して台湾有事に対する米国の対応を明らかにすべきだと述べました。
酒楽も同意見です。これまで、中国は、台湾を開放するほどの戦力を持っていなかったので、戦略的曖昧さは、それなりの効果を発揮してきたと思います。中国は、米国の硬軟取り混ぜた対応のいずれにも対処する必要があったのです。
でもそういう時期は過ぎたということです。中国は、今や台湾に対する野望を隠そうとしません。それだけの軍事力を備え始めたということでしょう。米国が台湾に干渉しないという見込みがつけば、ロシアと同じように台湾に侵攻すると思います。
では、米国は台湾を防衛するのでしょうか。焦点はそれですね。ウクライナと同じように、米国が当初から軍事介入しないと表明すれば、台湾の運命は中国に併呑されることになります。軍事介入すると表明すれば、中国は、台湾への侵攻を諦めざるを得ないでしょう。少なくともあと何年かは。
では、現状と同じ、戦略的曖昧さを維持した場合はどうでしょう?中国は、したたかです。少しずつ、既成事実を積み上げる道を選ぶ可能性が高いと思います。香港のように。
既に、大陸近辺の台湾の離島は、大陸の影響下に入りつつあります。砂を採取しているのです。
台湾の離島「たった2日で砂浜が消えた」…中国船が採取、その後数百隻の大船団襲来 2021/04/13 11:52 読売新聞オンライン
これがその記事です。中国は、こうやって、少しずつ実績を積み上げていくのを得意としています。いずれ、大陸に近い台湾の離島は、実質、中国に占領されて、領土化されるでしょう。サラミ戦術ですね。
米国の戦略的曖昧さは、中国に付け入る隙を与えるのです。早めに、米国介入の意志を明らかにしなければ、気が付いたときには、台湾の防衛意志さえ消滅している可能性があるのです。何十年も前からそのように工作しているからです。
我が国は、早急に米台双方に警告を発すべきです。米国が台湾防衛の意志を明らかにすべき時期はきた、と。米国が、台湾を防衛しなければ、最悪米国は、覇権を失うことになるでしょう。それはまた別項で主張したいと思います。
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