ロシア艦艇10隻が津軽海峡通過 岸防衛相が懸念 2022/3/11 12:57
北方四島の特区化 露政権へさらなる圧力を 2022/3/13 05:00
露海軍の潜水艦が宗谷海峡通過、海自護衛艦が監視 2022/3/14 20:30
北方領土での露ミサイル演習に日本抗議 艦船の活動にも「重大懸念」2022/3/15 12:41
ロシア艦また津軽海峡通過 兵器輸送艦、防衛省が確認 2022/3/15 09:35
津軽海峡でロシア艦4隻 車両を積載 中国無人機は防空識別圏進入 2022/3/16 22:07
ここ10日ほどの日本周辺におけるロシアの動きを時系列に沿って並べてみました。なかなか派手な動きだなと思います。
遠く欧州正面で戦争を行っているにもかかわらず、極東の日本周辺で、このような動きをする必然性はどこにあるのでしょうか。
理由は二つあると思います。一つは、ロシアのウクライナ侵攻が予期のとおり進展していないこと。それを他国に知られたくないことです。
極東で、日本を対象に、示威行動をしているのは、ロシアの苦境の表れです。本当は、艦船を動かしたくなどないのです。燃料も糧食も必要だからです。燃料も糧食も消費すれば、補給しなければなりません。
燃料、糧食の在庫はあるでしょう。ですが、ウクライナと戦争をしている現在、優先順位は、当然欧州正面です。極東ではありません。それでも動かすのは、極東における戦力の低下を隠すためです。
3月16日の記事では、ロシア艦4隻に車両を搭載して津軽海峡を東から西に向かって航行しています。
写真を見ると戦車とかではなく、トラックです。輸送用として移動させているのか、物資の補給のためか、いずれにしてもウクライナ戦線の補給のためでしょう。
ロシア軍の補給不足深刻、凍傷の兵士も 米国防総省分析 2022/3/23 11:24 産経
米国も同じように分析していますね。キーウの東西に進出しているロシア軍の前線は、動いていません。おそらく弾薬、燃料、糧食の補給が滞っているからでしょう。毎日膨大な物資を必要とするのです、現代戦は。
そして、何も遮るものの無い平原で、機甲部隊が停止していれば、ドローンの格好の餌食となります。戦車や装甲車は、トップアタックに弱いのです。先般米国が供与したドローンは、それそのもです。
機甲部隊の特徴は、打撃力と機動力です。止まっていればただの標的です。ですが停止せざるを得ないのでしょうロシア軍は。燃料も弾薬も補給されなければ、戦車は鉄の棺桶と化します。もう既になっているかもしれません。
極東からウラジオストックを経てシベリヤ鉄道によって、遠くウクライナ正面まで輸送用のトラックを移動させるほどロシアの兵站は脆弱なのかもしれません。ロシアの参謀本部はどんな見積もりをしていたのでしょう。
ウクライナがキーウ周辺の町を奪還したのが本当なら、ロシア軍は早晩キーウ正面から撤退するか、後退せざるを得ないかもしれませんね。ただしプーチンはそれを許さなかもしれません。ヒトラードイツの第6軍のようになるかもしれません。
ヒトラーによって後退を禁止されたドイツ第6軍は、敵中に孤立したまま包囲されてしまい、最終的には、1個軍全滅しました。攻守所を変え、今度はロシア軍が殲滅されるのでしょうか?ソ連は莫大な戦略予備を保持していて、それが戦勢を逆転させた原因です。現在のロシアにに戦略予備はないでしょう。ウクライナは、西側諸国から武器弾薬の補給を受けています。戦勢は、じわじわと逆転するかもしれません。プーチン危うし。
もう少しで、ウクライナの大地にも春が訪れます。大地は泥濘化し、軍の車両は道路以外を走行できなくなります。大部隊になればなるほど、身動きが取れなくなります。動けない部隊は、ただの標的です。ウクライナ防衛軍の指揮官は、虎視眈々と包囲殲滅を狙って計画を立てているでしょう。
ゼレンスキー氏の演説は拍子抜けでした。もう少し過激な発言を期待していたのですが。日本国内での評判が聞こえたのかもしれません。そして、きっちり日本を讃え、これからの支援とロシアへの継続的な制裁を望んだのです。とてもコメディアンとは思えない現実政治家の真骨頂を見せました。褒め言葉です。なかなかやるではないですか。
北方四島の特区化 露政権へさらなる圧力を 2022/3/13 05:00
露海軍の潜水艦が宗谷海峡通過、海自護衛艦が監視 2022/3/14 20:30
北方領土での露ミサイル演習に日本抗議 艦船の活動にも「重大懸念」2022/3/15 12:41
ロシア艦また津軽海峡通過 兵器輸送艦、防衛省が確認 2022/3/15 09:35
津軽海峡でロシア艦4隻 車両を積載 中国無人機は防空識別圏進入 2022/3/16 22:07
ここ10日ほどの日本周辺におけるロシアの動きを時系列に沿って並べてみました。なかなか派手な動きだなと思います。
遠く欧州正面で戦争を行っているにもかかわらず、極東の日本周辺で、このような動きをする必然性はどこにあるのでしょうか。
理由は二つあると思います。一つは、ロシアのウクライナ侵攻が予期のとおり進展していないこと。それを他国に知られたくないことです。
極東で、日本を対象に、示威行動をしているのは、ロシアの苦境の表れです。本当は、艦船を動かしたくなどないのです。燃料も糧食も必要だからです。燃料も糧食も消費すれば、補給しなければなりません。
燃料、糧食の在庫はあるでしょう。ですが、ウクライナと戦争をしている現在、優先順位は、当然欧州正面です。極東ではありません。それでも動かすのは、極東における戦力の低下を隠すためです。
3月16日の記事では、ロシア艦4隻に車両を搭載して津軽海峡を東から西に向かって航行しています。
写真を見ると戦車とかではなく、トラックです。輸送用として移動させているのか、物資の補給のためか、いずれにしてもウクライナ戦線の補給のためでしょう。
ロシア軍の補給不足深刻、凍傷の兵士も 米国防総省分析 2022/3/23 11:24 産経
米国も同じように分析していますね。キーウの東西に進出しているロシア軍の前線は、動いていません。おそらく弾薬、燃料、糧食の補給が滞っているからでしょう。毎日膨大な物資を必要とするのです、現代戦は。
そして、何も遮るものの無い平原で、機甲部隊が停止していれば、ドローンの格好の餌食となります。戦車や装甲車は、トップアタックに弱いのです。先般米国が供与したドローンは、それそのもです。
機甲部隊の特徴は、打撃力と機動力です。止まっていればただの標的です。ですが停止せざるを得ないのでしょうロシア軍は。燃料も弾薬も補給されなければ、戦車は鉄の棺桶と化します。もう既になっているかもしれません。
極東からウラジオストックを経てシベリヤ鉄道によって、遠くウクライナ正面まで輸送用のトラックを移動させるほどロシアの兵站は脆弱なのかもしれません。ロシアの参謀本部はどんな見積もりをしていたのでしょう。
ウクライナがキーウ周辺の町を奪還したのが本当なら、ロシア軍は早晩キーウ正面から撤退するか、後退せざるを得ないかもしれませんね。ただしプーチンはそれを許さなかもしれません。ヒトラードイツの第6軍のようになるかもしれません。
ヒトラーによって後退を禁止されたドイツ第6軍は、敵中に孤立したまま包囲されてしまい、最終的には、1個軍全滅しました。攻守所を変え、今度はロシア軍が殲滅されるのでしょうか?ソ連は莫大な戦略予備を保持していて、それが戦勢を逆転させた原因です。現在のロシアにに戦略予備はないでしょう。ウクライナは、西側諸国から武器弾薬の補給を受けています。戦勢は、じわじわと逆転するかもしれません。プーチン危うし。
もう少しで、ウクライナの大地にも春が訪れます。大地は泥濘化し、軍の車両は道路以外を走行できなくなります。大部隊になればなるほど、身動きが取れなくなります。動けない部隊は、ただの標的です。ウクライナ防衛軍の指揮官は、虎視眈々と包囲殲滅を狙って計画を立てているでしょう。
ゼレンスキー氏の演説は拍子抜けでした。もう少し過激な発言を期待していたのですが。日本国内での評判が聞こえたのかもしれません。そして、きっちり日本を讃え、これからの支援とロシアへの継続的な制裁を望んだのです。とてもコメディアンとは思えない現実政治家の真骨頂を見せました。褒め言葉です。なかなかやるではないですか。
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