停戦交渉「首脳会談には不十分」ロシア大統領報道官 22日 1時32分 TBS
クリミア半島「露主権」に国民投票 ゼレンスキー氏、一定の譲歩示唆 2022/3/22 産経
ロシア報道官、核使用排除せず「国家存亡の脅威なら」2022年3月23日 日経新聞
ウクライナ 首都近郊で露軍が数十キロ後退 作戦修正の動き 2022/3/24 産経
露大統領特別代表が辞任 ウクライナ侵攻に反対 2022/3/24 産経
ウクライナ情勢を俯瞰したいと思います。
22日、プーチンは停戦交渉について、首脳会談には不十分だと発言しました。同じく22日ゼレンスキー氏は、クリミア半島の主権に関する国民投票の可能性を示唆しました。
いずれも停戦交渉に向けた主張と、アドバルーンでしょう。どちらも自国に有利な結果を導くための虚々実々の駆け引きを始めているということですね。
つまりどちらも政治軍事情勢を見ながら落としどころを探り始めたということだと思います。どちらにも有利な面と不利な面があります。
ロシアは、キーウ正面から部隊を後退させたようです。これ以上首都キーウを攻撃しても占領は難しいと判断したのでしょう。やはり兵站に問題があると言うべきですね。そして、キーウ占領を諦め、戦力を転換させるかもしれません。キーウ正面から東部、南部にです。
ウクライナにとっては、キーウ陥落の危険が去りました。当面の勝利はウクライナが握ったということです。ですが、ドンバス地域、マリウポリが危険にさらされています。
ロシアの外線作戦にウクライナは内線作戦で対応できるのでしょうか。ロシアはいやでもキーウ正面の戦力をこれらの地域に再配置するでしょう。そこしか優勢な正面がないからです。しかし、キーウ正面の戦力を南東地区に振り向けると言っても簡単にはできません。
あからさまに戦力を抜けば、ウクライナ軍の追撃を受けて、損害が増えるだけです。もっともウクライナ軍にロシア軍を追撃できるほどの戦力と機動力があればですが。可能性は低いかもしれません。
ウクライナ軍は、首都に集結している戦力を南東方面に振り向ける必要がありますが、どれほど戦力に余裕があるのか不明です。内線作戦なので、移動距離は、ロシア軍よりは短いですが、それだけの輸送力、戦力、防空能力が求められます。ウクライナ軍の情勢判断はどうなのでしょうか。
しかし、マリウポリやドンバス地域を何もせずに見捨てることはしないでしょう。それは政治的な「死」を意味するからです。できる限りの戦力を抽出し、南東地区に戦力を振り向けると思います。西側は、ウクライナに輸送手段増強の支援をするべきだと思います。
ロシアは苦境に陥っています。報道官が核使用の条件について発言したのは、質問に対する回答だけではなく、ウクライナや西側への脅しでしょう。これ以上ロシアを追い詰めると発射するぞ、という恫喝です。しかし、それはロシアが追い詰められつつあることを意味しています。通常戦力でウクライナ全土を征服することが困難だと明らかになったからです。
ロシアの特別代表が辞任を表明したようです。ロシア崩壊の予兆になるかもしれません。プーチンが恐れているのは、側近の反逆、裏切りでしょう。ネズミは、沈没する船からいち早く逃げ出すのです。特別代表が先陣を切ったようです。側近は、固唾を飲んで見守っているでしょう。自分も逃げるべきか、プーチンと心中するべきか、あるいは、反逆の狼煙を上げ、イチかバチかクーデターを起こすべきか。心中だけはないでしょうが(笑)
クーデターを起こすには、軍部の後ろ盾が必要不可欠です。軍の首脳も冷静に情勢を分析しているでしょう。ウクライナだけではなく、ロシア内の政治状況を。自分たちが粛清されないようにチャンスをうかがっている筈です。
ロシアの核攻撃は、米国にとっては望んだ結末かもしれません。これで核を使用した国が米国だけではなくなるからです。もちろん、破滅を望んでいるわけではないので、ロシアの核使用を端緒として、米国の核戦力を背景に、強権的に停戦のために政治介入すると思います。それができるのは米国だけだからです。
ただし、それによってロシアに有利な停戦が実現したとしても、ロシアは世界から孤立し、現政権どころか、ロシアそのものも生き残ることは難しいでしょう。プーチンはそこまで読んで、恫喝をしているものと思います。
ゼレンスキー氏の国民投票案は、プーチンも望むところでしょう。ですが、ゼレンスキー氏の発言は、早すぎでしたね。もう少し情勢の好転を待つべきだと思います。それともそれが困難だからそういう発言になったのなら、ロシア有利な停戦になるかもしれません。
我が国はどうすべきでしょうか。この際、ロシアを徹底的に叩くべきでしょう。戦争が継続し、ロシアが疲弊し、最悪の状態で停戦し、現政府は退陣、プーチンは処刑、民主的政権の樹立が望ましいでしょう。難しいと思いますが。
いずれにしても、北方領土を奪還するためには、ロシアが疲弊し、世界から孤立し、二度と立ち上がれないような情勢に持っていくことが重要だと思います。それが我が国の国益だからです。そうなった曙には、中国の台湾併合も、尖閣奪取も不可能になるでしょう。それが辿り着くべき結論だと酒楽は思います。
クリミア半島「露主権」に国民投票 ゼレンスキー氏、一定の譲歩示唆 2022/3/22 産経
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ウクライナ 首都近郊で露軍が数十キロ後退 作戦修正の動き 2022/3/24 産経
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ウクライナ情勢を俯瞰したいと思います。
22日、プーチンは停戦交渉について、首脳会談には不十分だと発言しました。同じく22日ゼレンスキー氏は、クリミア半島の主権に関する国民投票の可能性を示唆しました。
いずれも停戦交渉に向けた主張と、アドバルーンでしょう。どちらも自国に有利な結果を導くための虚々実々の駆け引きを始めているということですね。
つまりどちらも政治軍事情勢を見ながら落としどころを探り始めたということだと思います。どちらにも有利な面と不利な面があります。
ロシアは、キーウ正面から部隊を後退させたようです。これ以上首都キーウを攻撃しても占領は難しいと判断したのでしょう。やはり兵站に問題があると言うべきですね。そして、キーウ占領を諦め、戦力を転換させるかもしれません。キーウ正面から東部、南部にです。
ウクライナにとっては、キーウ陥落の危険が去りました。当面の勝利はウクライナが握ったということです。ですが、ドンバス地域、マリウポリが危険にさらされています。
ロシアの外線作戦にウクライナは内線作戦で対応できるのでしょうか。ロシアはいやでもキーウ正面の戦力をこれらの地域に再配置するでしょう。そこしか優勢な正面がないからです。しかし、キーウ正面の戦力を南東地区に振り向けると言っても簡単にはできません。
あからさまに戦力を抜けば、ウクライナ軍の追撃を受けて、損害が増えるだけです。もっともウクライナ軍にロシア軍を追撃できるほどの戦力と機動力があればですが。可能性は低いかもしれません。
ウクライナ軍は、首都に集結している戦力を南東方面に振り向ける必要がありますが、どれほど戦力に余裕があるのか不明です。内線作戦なので、移動距離は、ロシア軍よりは短いですが、それだけの輸送力、戦力、防空能力が求められます。ウクライナ軍の情勢判断はどうなのでしょうか。
しかし、マリウポリやドンバス地域を何もせずに見捨てることはしないでしょう。それは政治的な「死」を意味するからです。できる限りの戦力を抽出し、南東地区に戦力を振り向けると思います。西側は、ウクライナに輸送手段増強の支援をするべきだと思います。
ロシアは苦境に陥っています。報道官が核使用の条件について発言したのは、質問に対する回答だけではなく、ウクライナや西側への脅しでしょう。これ以上ロシアを追い詰めると発射するぞ、という恫喝です。しかし、それはロシアが追い詰められつつあることを意味しています。通常戦力でウクライナ全土を征服することが困難だと明らかになったからです。
ロシアの特別代表が辞任を表明したようです。ロシア崩壊の予兆になるかもしれません。プーチンが恐れているのは、側近の反逆、裏切りでしょう。ネズミは、沈没する船からいち早く逃げ出すのです。特別代表が先陣を切ったようです。側近は、固唾を飲んで見守っているでしょう。自分も逃げるべきか、プーチンと心中するべきか、あるいは、反逆の狼煙を上げ、イチかバチかクーデターを起こすべきか。心中だけはないでしょうが(笑)
クーデターを起こすには、軍部の後ろ盾が必要不可欠です。軍の首脳も冷静に情勢を分析しているでしょう。ウクライナだけではなく、ロシア内の政治状況を。自分たちが粛清されないようにチャンスをうかがっている筈です。
ロシアの核攻撃は、米国にとっては望んだ結末かもしれません。これで核を使用した国が米国だけではなくなるからです。もちろん、破滅を望んでいるわけではないので、ロシアの核使用を端緒として、米国の核戦力を背景に、強権的に停戦のために政治介入すると思います。それができるのは米国だけだからです。
ただし、それによってロシアに有利な停戦が実現したとしても、ロシアは世界から孤立し、現政権どころか、ロシアそのものも生き残ることは難しいでしょう。プーチンはそこまで読んで、恫喝をしているものと思います。
ゼレンスキー氏の国民投票案は、プーチンも望むところでしょう。ですが、ゼレンスキー氏の発言は、早すぎでしたね。もう少し情勢の好転を待つべきだと思います。それともそれが困難だからそういう発言になったのなら、ロシア有利な停戦になるかもしれません。
我が国はどうすべきでしょうか。この際、ロシアを徹底的に叩くべきでしょう。戦争が継続し、ロシアが疲弊し、最悪の状態で停戦し、現政府は退陣、プーチンは処刑、民主的政権の樹立が望ましいでしょう。難しいと思いますが。
いずれにしても、北方領土を奪還するためには、ロシアが疲弊し、世界から孤立し、二度と立ち上がれないような情勢に持っていくことが重要だと思います。それが我が国の国益だからです。そうなった曙には、中国の台湾併合も、尖閣奪取も不可能になるでしょう。それが辿り着くべき結論だと酒楽は思います。
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