
ジャベリン Wiki

T72 Wiki
えーっとですね、政治と軍事ばかりを話題にしていると、疲れますね。それで今回は、兵器四方山話として、ジャベリンとT72について紹介したいと思います。
上の写真がジャベリンです。下の写真はその標的にされているT72です。ロシア(厳密にはソ連ですが本記事ではロシアで統一します)の戦車は、第2次大戦で活躍したT34が有名ですが、戦後を代表する戦車はT72です。T-72はT80やT90といった派生型がありますが基本設計はT72のままです。最新型はT14アルマータですが、まだほとんど配備されていないようです。湾岸戦争では、イラクがT72を大量に配備していて一躍脚光を浴びましたが、アメリカのM1エイブラムズの前に完敗しました。
T72の特徴は、125mmという大口径砲と機動力ですが、装甲と照準装置には劣ると言われています。そこでロシアは爆発反応装甲を開発して戦車に取り付けました。写真の戦車の前部及び砲塔に取り付けられている直方体のものが爆発反応装甲です。
爆発反応装甲は、敵の対戦車ミサイルが戦車の装甲に当たり、ジェット噴流で装甲を破る成形炸薬弾や装甲表面で爆発して、装甲内部を剥離させる粘着榴弾などに対して、爆発反応装甲を爆発させることにより、対戦車ミサイルの有効性を相殺することで戦車を守るというコンセプトで開発されたものです。
ジャベリンは2段階で爆発することで、爆発反応装甲を過早に爆発させ、2度目の爆発で戦車の装甲を破壊する優れモノなのですね。しかもトップアタックです。これでは戦車の乗員はたまったものではありませんね。
さらに打ちっぱなしです。撃った後、射手は直ぐ逃げることができるのです。ロシアの攻撃が予期の通り進まない原因の一つは、このジャベリンの効果だと思われます。
それにしてもですね、写真や映像を見て驚いたのは、ロシアの戦車です。T72とその派生型ばかりです。T80やT90は、ロシアの兵隊さんから、T72BとかT72Cとか言われているのです。つまり、ほとんどT72です(笑)
アメリカは、1980年代にエイブラムズを実用化し、ドイツ、イギリス、フランスも複合装甲を施した最新型の戦車に換装しています。
陸自も74式戦車から、90式、10式と換装し、旧世代の74式戦車は、どんどん退役しつつあります。ロシアはそれだけ貧乏だということですね。いくら最新型の兵器を開発しても、現場に配備できていないのです、ロシアは。
ジョージアとアルメニア紛争では、無人機やドローンが戦場を支配しました。そしてウクライナもこれらをうまく活用しています。テレビの報道によれば、市販のドローンを使って標的を特定し、攻撃しているのです。
ちなみに米海兵隊は、沿岸から上陸作戦を敢行し、戦車等で制圧する作戦を放棄したようで、戦車を廃棄させつつあります。そういう戦い方は時代遅れだと思っているのでしょう。
さて、そのコンセプトが正しいかどうかについて結論は出ていませんが、ウクライナ戦争は、その問題に一定の結論を出すことになるかもしれません。
戦い方は日進月歩ですね。変化を恐れる軍隊は、戦場で敗者になるのです。陸自は、20年以上前から「部隊実験」を行って、将来の戦い方を研究し、装備体系や戦い方に反映しています。時代の変化に対応できていることを願うものです。
今日は以上です。ご清聴ありがとうございました。
問題は予算です。いくら将来の戦い方を検討しても予算がつかなければ絵に描いた餅です。ケチん坊の財務省はなかなか予算をつけてくれません。新しく部隊を編成しようとしてもスクラップアンドビルドが原則なので、充足は向上しません。
毎年、過去最大の防衛予算だと報道されますが、実情はお寒い限りです。こういう時だけは、メディアは財務省の味方です。大陸の軍事予算と比べてみてください。軍事力が適正な水準か否かは、相手と比較して初めて判断できるのです。
我が国の防衛予算は少ないです。間違いなく。我が国を守るためには、少なくともGDPの2%は必要です。今の倍です。でもそれで国の安全が保たれるなら安いものです。国を失ってからでは遅いのです。そういうことを国民の大半の方々がご存じありません。それで良いわけないでしょ?
国家の安全保障を蔑ろにすればウクライナのようになるのです。
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