戦費試算「1日最大3兆円」、高価な長距離精密誘導弾使用にプーチン氏激怒か…「支持失う前に金欠に」 2022/03/30 07:55 読売新聞オンライン
英国の調査研究機関などは今月上旬、ロシアの戦費に関し「最初の4日間は1日あたり70億ドル(約8610億円)だった。5日目以降は200億~250億ドル(約2兆4600億~3兆750億円)に膨らんだ」と試算した。露政府の歳入は年間で25兆ルーブル(約31兆2500億円)程度だ。
試 算
2月24日~2月27日(4日間) 8,610×4= 3兆4,440億円
2月28日~3月30日(31日間) 30,000×31=93兆円
合 計 96兆4,400億円
読売新聞の記事を基に試算してみました。試算の結果、侵攻開始から昨日3月30日まで、96兆円余りの戦費を消費したと考えられます。露政府の年間の歳入の約3倍です。
3月18日、拙稿は「キーウ攻防戦は兵站の戦い」と言う記事を配信しました。キーウ正面で1日6千トンから1万トンの弾薬糧食燃料が必要だと試算しました。これは、物量の計算です。経費ではありません。そして、ロシア軍は、キーウだけではなく東部、南部でも戦っているので、必要な物量は、少なくとも倍以上にはなるでしょう。
戦争がいかに金のかかる事業かがこれでわかるでしょう。読売新聞の記事がどこまで信憑性があるのかわかりませんが、仮に正しいとすると、ロシアはこの1か月間で、国の歳入の3倍ほどのお金を溶かしたことになります。我が国なら300兆円ほどになります。いかに巨額な経費かがわかろうというものです。尤も記事の信憑性には疑問もあるので、話半分としても約50兆円です。それでも驚きの数字です。国庫を気にしながらロシアが戦争しているという情報は、恐らく本当でしょう。
北方領土周辺で、いろいろ示威行動をしているのは、ロシアの苦境を表しているのはこれで明らかです。余裕があるならわざわざ示威行動をする筈がありません。
昨日、ロシアとウクライナの停戦交渉が進展したという報道がありました。ロシアが苦しんでいる証拠です。停戦内容も、当初の条件から緩くなっています。ウクライナも同様に現実的な案を提示しているようです。両国ともこれ以上、国を疲弊させたくないということでしょう。
しかし、戦争を始めたのはロシアです。間違いましたプーチンです。プーチンは、戦争を始めた象徴的な代価がなければ戦争を止めることはできないでしょう。その代価は、ドンバス地域2州の独立、クリミアのロシア帰属の承認、ウクライナの中立化でしょうか。本当はゼレンスキー氏を排除して親ロシア政権を樹立することが目的だったと思いますが、この条件でもロシアにとっては御の字ではないでしょうか。
この最低条件をウクライナが飲めなければ、戦争は継続されます。しかし、戦争の継続はロシアに不利です。国庫が空になるでしょう。ロシアは破産するでしょう。
ではウクライナはどうなのでしょうか。ウクライナの戦費について、記事は何も触れていません。しかし、同じ様に巨額な経費が掛かっているのは間違いないでしょう。ただロシアと違うのは、軍事物資をはじめ、その他の支援を西側諸国が行っていることです。それでも停戦交渉をウクライナも欲しているということは、ウクライナも同じように苦しいのだと解釈するのが妥当です。戦争は、我慢比べの様相を呈してきましたね。
プーチンにとって、この最低ラインの条件をウクライナが飲むまで戦争を継続するでしょう。何故なら、この最低ラインの条件とは、プーチン政権の命運を左右するからです。さらに譲歩した停戦条件になれば、プーチン政権は、もたないでしょう。クーデーターが起きるか、国民の反乱がおきるか、いずれにしてもプーチンの命は風前の灯火になります。

西側はそこまでは求めないと思います。何故なら、命の危険を感じたプーチンが、核兵器の使用を覚悟するかもしれないからです。西側諸国が恐れているのはこれです。従って、ウクライナが戦争の継続を希望しても、西側諸国は許さないでしょう。核戦争は人類の破滅だからです。
しかし、平和を破ったプーチンには、それなりの制裁が待っています。停戦が実現しても、しばらくロシアへの制裁は継続されるでしょう。じわじわとロシアは自滅に向かっていくことになります。それを回避するためには、ロシアの軍部か側近がクーデーターを起こして政権を転覆させるか、貧しい生活に耐えられなくなった国民が反乱を起こすか、二つに一つでしょう。いずれにしてもプーチンの将来は明るくありません。まあ、何千人何万人もの無辜の民を殺戮したのですから当然の報いですけどね。
では我が国はどうすればいいのでしょう。戦争の長期化です。ロシアが戦争に耐えられらなくなって破産し、二度と立ち上がれないほど弱体化するのが理想です。北方領土にこだわってロシアが返還に応じなければ、我が国は、ロシアとの全ての経済関係を断ち、二度と支援も行わなければいいのです。いずれ破産国家ロシアから果実が落ちるように北方領土も我が国に返還されるでしょう。ロシア人が死にたくないと思うならば。
サハリンの天然ガスの利権など安いものです。北方領土の返還に比べれば。ただしサハリンの利権をシナが奪えば、シナにも制裁を加えるだけです。
ご清聴ありがとうございました。
英国の調査研究機関などは今月上旬、ロシアの戦費に関し「最初の4日間は1日あたり70億ドル(約8610億円)だった。5日目以降は200億~250億ドル(約2兆4600億~3兆750億円)に膨らんだ」と試算した。露政府の歳入は年間で25兆ルーブル(約31兆2500億円)程度だ。
試 算
2月24日~2月27日(4日間) 8,610×4= 3兆4,440億円
2月28日~3月30日(31日間) 30,000×31=93兆円
合 計 96兆4,400億円
読売新聞の記事を基に試算してみました。試算の結果、侵攻開始から昨日3月30日まで、96兆円余りの戦費を消費したと考えられます。露政府の年間の歳入の約3倍です。
3月18日、拙稿は「キーウ攻防戦は兵站の戦い」と言う記事を配信しました。キーウ正面で1日6千トンから1万トンの弾薬糧食燃料が必要だと試算しました。これは、物量の計算です。経費ではありません。そして、ロシア軍は、キーウだけではなく東部、南部でも戦っているので、必要な物量は、少なくとも倍以上にはなるでしょう。
戦争がいかに金のかかる事業かがこれでわかるでしょう。読売新聞の記事がどこまで信憑性があるのかわかりませんが、仮に正しいとすると、ロシアはこの1か月間で、国の歳入の3倍ほどのお金を溶かしたことになります。我が国なら300兆円ほどになります。いかに巨額な経費かがわかろうというものです。尤も記事の信憑性には疑問もあるので、話半分としても約50兆円です。それでも驚きの数字です。国庫を気にしながらロシアが戦争しているという情報は、恐らく本当でしょう。
北方領土周辺で、いろいろ示威行動をしているのは、ロシアの苦境を表しているのはこれで明らかです。余裕があるならわざわざ示威行動をする筈がありません。
昨日、ロシアとウクライナの停戦交渉が進展したという報道がありました。ロシアが苦しんでいる証拠です。停戦内容も、当初の条件から緩くなっています。ウクライナも同様に現実的な案を提示しているようです。両国ともこれ以上、国を疲弊させたくないということでしょう。
しかし、戦争を始めたのはロシアです。間違いましたプーチンです。プーチンは、戦争を始めた象徴的な代価がなければ戦争を止めることはできないでしょう。その代価は、ドンバス地域2州の独立、クリミアのロシア帰属の承認、ウクライナの中立化でしょうか。本当はゼレンスキー氏を排除して親ロシア政権を樹立することが目的だったと思いますが、この条件でもロシアにとっては御の字ではないでしょうか。
この最低条件をウクライナが飲めなければ、戦争は継続されます。しかし、戦争の継続はロシアに不利です。国庫が空になるでしょう。ロシアは破産するでしょう。
ではウクライナはどうなのでしょうか。ウクライナの戦費について、記事は何も触れていません。しかし、同じ様に巨額な経費が掛かっているのは間違いないでしょう。ただロシアと違うのは、軍事物資をはじめ、その他の支援を西側諸国が行っていることです。それでも停戦交渉をウクライナも欲しているということは、ウクライナも同じように苦しいのだと解釈するのが妥当です。戦争は、我慢比べの様相を呈してきましたね。
プーチンにとって、この最低ラインの条件をウクライナが飲むまで戦争を継続するでしょう。何故なら、この最低ラインの条件とは、プーチン政権の命運を左右するからです。さらに譲歩した停戦条件になれば、プーチン政権は、もたないでしょう。クーデーターが起きるか、国民の反乱がおきるか、いずれにしてもプーチンの命は風前の灯火になります。

西側はそこまでは求めないと思います。何故なら、命の危険を感じたプーチンが、核兵器の使用を覚悟するかもしれないからです。西側諸国が恐れているのはこれです。従って、ウクライナが戦争の継続を希望しても、西側諸国は許さないでしょう。核戦争は人類の破滅だからです。
しかし、平和を破ったプーチンには、それなりの制裁が待っています。停戦が実現しても、しばらくロシアへの制裁は継続されるでしょう。じわじわとロシアは自滅に向かっていくことになります。それを回避するためには、ロシアの軍部か側近がクーデーターを起こして政権を転覆させるか、貧しい生活に耐えられなくなった国民が反乱を起こすか、二つに一つでしょう。いずれにしてもプーチンの将来は明るくありません。まあ、何千人何万人もの無辜の民を殺戮したのですから当然の報いですけどね。
では我が国はどうすればいいのでしょう。戦争の長期化です。ロシアが戦争に耐えられらなくなって破産し、二度と立ち上がれないほど弱体化するのが理想です。北方領土にこだわってロシアが返還に応じなければ、我が国は、ロシアとの全ての経済関係を断ち、二度と支援も行わなければいいのです。いずれ破産国家ロシアから果実が落ちるように北方領土も我が国に返還されるでしょう。ロシア人が死にたくないと思うならば。
サハリンの天然ガスの利権など安いものです。北方領土の返還に比べれば。ただしサハリンの利権をシナが奪えば、シナにも制裁を加えるだけです。
ご清聴ありがとうございました。
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