バイデン氏、ウクライナ退避で「軍派遣しない」明言 2022/2/11 13:17 産経新聞
バイデン米大統領は2月10日、ロシアがウクライナに侵攻した場合、同国内にとどまる米国民の退避のために米軍を派遣する考えはないと言明した。
記事の冒頭部分です。ロシアがウクライナに全面侵攻すると予想していた人は少ないと思います。それでもプーチンがウクライナに侵攻したのは、バイデンのこと言葉が引き金の一つになったのではないかと分析している方が多いと思います。
酒楽もそう思います。プーチンは恐らく当初は、東部2州の独立を既成事実化するための部分的な侵攻を考えていたのではないかと思います。しかし、バイデンのこの発言を聞くに及び全面侵攻の誘惑に負けたのかもしれません。
FSB長官が、プーチンの不興を買い、所在が不明だとメディアは伝えています。真偽不明ですが。プーチンが侵攻を決意した背景には、側近がプーチンに都合のいい情報や分析しか報告していなかった可能性についてもささやかれています。
バイデンの発言を今改めて読んでみると、どこにもおかしなところはありません。至極当然のことを言っています。簡単に言うと、核保有国同士が戦争になるのを避ける、ということですね。そしてその後のバイデンと米政府の発言も一貫しています。そういう意味で。米政府が、プーチンを嵌めて、ウクライナ侵攻をさせたのではないか、という謀略めいた話に簡単に乗るわけにはいかないでしょう。
側近の情報、報告については、その通りだと思います。権力を一身に集め、恐怖政治を敷いている独裁者の前では、誰でも独裁者が怒るようなことを報告はしないでしょう。それは、常日頃からの延長でしかなかったでしょう。今回のウクライナ侵攻に関する情勢(情報)見積もりも同じです。
軍は、作戦を発動する場合、地域見積もり(戦場となる地域の特性を掌握する)、情報見積もり(敵の可能行動を見積もります)、作戦見積もり(わが行動方針と情報見積もりの結果を合わせ、行動方針の優劣を評価します)、最後に兵站見積もり(予想される作戦に伴う兵站所要と補給の可能性、問題点と対策について見積もります)を行います。
政府も同じように、侵攻した場合の成功の可能性、失敗の可能性、失敗した場合の国家の損失などについて見積もり、大統領に進言しているはずです。この進言に問題があったのでしょう。
軍は、1か月以上の作戦は予定していなかったのではないでしょうか。当初のキーウ侵攻の推移を見ればそれはおのずから明らかです。キーウを数日で陥落させられると思っていたから、あのような稚拙な作戦になったのでしょう。こう見てくると、プーチンがバイデンに嵌められた可能性は低いように思われます。

戦艦アリゾナに誘爆した瞬間 Wiki
ただ、米国は伝統的に「先に敵に弾を撃たせる」ことが得意です。得意と言うよりも、国家としての最終目的まで考えて、敵に先に撃たせることが国益に資すると考えているものと思います。真珠湾がそれです。撃たされたのです。
バイデンや米政府の発言は、意図せずとも、米国にとっては当然の行為だったのではないかと思うわけです、酒楽は。つまり、米国は、プーチンを嵌めようと思ったわけではないでしょうが、先に撃ってくれるなら、それに越したことはない、そう考えていたと思います。いわゆる、未必の故意、と言うやつです。
故意ではないが、そうなる可能性は十分に承知して発言し、行動したということです。これを嵌めた、という下世話な言葉ではなく、未必の故意という法律用語に置き換えれば、十分に現実政治に適用できるでしょう。結果、プーチンは、嵌められたのでしょう。
相変わらず恐ろしい国です、アメリカ合衆国は。シナは今回の米国の行動をじっと観察し、台湾侵攻が自国に及ぼす影響を冷静に分析していると思います。シナもしたたかです。尖閣ではアメリカと同じように、日本に先に撃たせようと連日挑発しているのですから。
我が国も真珠湾の教訓を十分に自分のものにしているということです。嵌められてはなりません。
バイデン米大統領は2月10日、ロシアがウクライナに侵攻した場合、同国内にとどまる米国民の退避のために米軍を派遣する考えはないと言明した。
記事の冒頭部分です。ロシアがウクライナに全面侵攻すると予想していた人は少ないと思います。それでもプーチンがウクライナに侵攻したのは、バイデンのこと言葉が引き金の一つになったのではないかと分析している方が多いと思います。
酒楽もそう思います。プーチンは恐らく当初は、東部2州の独立を既成事実化するための部分的な侵攻を考えていたのではないかと思います。しかし、バイデンのこの発言を聞くに及び全面侵攻の誘惑に負けたのかもしれません。
FSB長官が、プーチンの不興を買い、所在が不明だとメディアは伝えています。真偽不明ですが。プーチンが侵攻を決意した背景には、側近がプーチンに都合のいい情報や分析しか報告していなかった可能性についてもささやかれています。
バイデンの発言を今改めて読んでみると、どこにもおかしなところはありません。至極当然のことを言っています。簡単に言うと、核保有国同士が戦争になるのを避ける、ということですね。そしてその後のバイデンと米政府の発言も一貫しています。そういう意味で。米政府が、プーチンを嵌めて、ウクライナ侵攻をさせたのではないか、という謀略めいた話に簡単に乗るわけにはいかないでしょう。
側近の情報、報告については、その通りだと思います。権力を一身に集め、恐怖政治を敷いている独裁者の前では、誰でも独裁者が怒るようなことを報告はしないでしょう。それは、常日頃からの延長でしかなかったでしょう。今回のウクライナ侵攻に関する情勢(情報)見積もりも同じです。
軍は、作戦を発動する場合、地域見積もり(戦場となる地域の特性を掌握する)、情報見積もり(敵の可能行動を見積もります)、作戦見積もり(わが行動方針と情報見積もりの結果を合わせ、行動方針の優劣を評価します)、最後に兵站見積もり(予想される作戦に伴う兵站所要と補給の可能性、問題点と対策について見積もります)を行います。
政府も同じように、侵攻した場合の成功の可能性、失敗の可能性、失敗した場合の国家の損失などについて見積もり、大統領に進言しているはずです。この進言に問題があったのでしょう。
軍は、1か月以上の作戦は予定していなかったのではないでしょうか。当初のキーウ侵攻の推移を見ればそれはおのずから明らかです。キーウを数日で陥落させられると思っていたから、あのような稚拙な作戦になったのでしょう。こう見てくると、プーチンがバイデンに嵌められた可能性は低いように思われます。

戦艦アリゾナに誘爆した瞬間 Wiki
ただ、米国は伝統的に「先に敵に弾を撃たせる」ことが得意です。得意と言うよりも、国家としての最終目的まで考えて、敵に先に撃たせることが国益に資すると考えているものと思います。真珠湾がそれです。撃たされたのです。
バイデンや米政府の発言は、意図せずとも、米国にとっては当然の行為だったのではないかと思うわけです、酒楽は。つまり、米国は、プーチンを嵌めようと思ったわけではないでしょうが、先に撃ってくれるなら、それに越したことはない、そう考えていたと思います。いわゆる、未必の故意、と言うやつです。
故意ではないが、そうなる可能性は十分に承知して発言し、行動したということです。これを嵌めた、という下世話な言葉ではなく、未必の故意という法律用語に置き換えれば、十分に現実政治に適用できるでしょう。結果、プーチンは、嵌められたのでしょう。
相変わらず恐ろしい国です、アメリカ合衆国は。シナは今回の米国の行動をじっと観察し、台湾侵攻が自国に及ぼす影響を冷静に分析していると思います。シナもしたたかです。尖閣ではアメリカと同じように、日本に先に撃たせようと連日挑発しているのですから。
我が国も真珠湾の教訓を十分に自分のものにしているということです。嵌められてはなりません。
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