プーチン氏に戦況の誤情報か、側近「イエスマン」が真実報告恐れ 2022年3月31日12:40 ロイター
ロイターの記事を引用しました。いかがでしたか?酒楽は、この記事は、事実を伝えていると思います。プーチンは、イエスマンに囲まれ、事実を正確に認識できていないのでしょう。
でもこれは独裁者が辿る宿命です。
楚の荘王 (紀元前614年 - 紀元前591年)は、即位後3年間放蕩にふけりましたが、その間慎重に部下の言動を見定め、国のために王に諫言する勇気ある臣を選ぶことに成功しました。この3年間を「鳴かず飛ばずの鳥」と言います。荘王Wiki
プーチンのために助言するならば、今からでも鳴かず飛ばずの鳥を演じ、本当のことを報告する部下を見定めることです。

独裁者に共通することは、部下は、本当のことを言わないということです。自分の身の安全を最優先しようとするからです。プーチンは、既にそういう状況に陥っているということです。彼は、現在ロシアがおかれている状況を正確に認識しているとは思えません。
米国は、そういうプーチンとロシアを正確に把握し、状況をコントロールしようとしています。恐るべし米国。
さて独裁者の辿る宿命は千差万別ですが、権力を維持できなくなった瞬間、命を失います。従ってプーチンは、ますます側近を疑い、疑わしき側近を粛正するでしょう。そうしなければ自分が殺される運命にあるからです。ロシアはそういう負のスパイラルに入っているとみるべきです。戦況は、ロシアに益々不利になるでしょう。ロシア軍は、敵を見るよりも後ろを見て戦っているのではないでしょうか。
粛清される危険を常時感じていると思います。そして、粛清されるくらいなら反旗を翻す可能性もあります。それはロシアにとっては当たり前のことでしょう。スターリンは何百万人も粛正することで最後まで権力を維持しましたが、プーチンにはその勇気がなかっただけです。
我が国もプーチンが失脚した場合の対応を今から準備する必要があるのかもしれません。
ローマは、執政官を指名しました。それは元老院での投票の結果です。つまり民主主義です。でも執政官は、時に独裁官として指名されるときもありました。執政官も独裁官も、就任期間中は、権限を委任され、独裁しました。民主主義でありながら独裁を容認する優れた方法だと思います。米国の政治スタイルは、ローマの政治スタイルに近いですね。
でもローマ共和制時代の執政官は現在の米国大統領と同じく任期が限られていました。それを覆そうとしたのがカエサルです。彼は、政治的に元老院もローマ市民権保有者も説得し、終身独裁官に就任したのです。それが当時のローマを取り巻く情勢に対応するための政治的解決法だと認識したからです。理由は、政治判断をスピーディーにすることでした。しかし、独裁を嫌う元老院を敵にまわし、暗殺されてしまったのです。
カエサルの跡を継いだアウグストスは政治的天才でした。カエサル以上に。彼がローマ初の皇帝になるのです。今日はここまでです。ご清聴ありがとうございました。
ロイターの記事を引用しました。いかがでしたか?酒楽は、この記事は、事実を伝えていると思います。プーチンは、イエスマンに囲まれ、事実を正確に認識できていないのでしょう。
でもこれは独裁者が辿る宿命です。
楚の荘王 (紀元前614年 - 紀元前591年)は、即位後3年間放蕩にふけりましたが、その間慎重に部下の言動を見定め、国のために王に諫言する勇気ある臣を選ぶことに成功しました。この3年間を「鳴かず飛ばずの鳥」と言います。荘王Wiki
プーチンのために助言するならば、今からでも鳴かず飛ばずの鳥を演じ、本当のことを報告する部下を見定めることです。

独裁者に共通することは、部下は、本当のことを言わないということです。自分の身の安全を最優先しようとするからです。プーチンは、既にそういう状況に陥っているということです。彼は、現在ロシアがおかれている状況を正確に認識しているとは思えません。
米国は、そういうプーチンとロシアを正確に把握し、状況をコントロールしようとしています。恐るべし米国。
さて独裁者の辿る宿命は千差万別ですが、権力を維持できなくなった瞬間、命を失います。従ってプーチンは、ますます側近を疑い、疑わしき側近を粛正するでしょう。そうしなければ自分が殺される運命にあるからです。ロシアはそういう負のスパイラルに入っているとみるべきです。戦況は、ロシアに益々不利になるでしょう。ロシア軍は、敵を見るよりも後ろを見て戦っているのではないでしょうか。
粛清される危険を常時感じていると思います。そして、粛清されるくらいなら反旗を翻す可能性もあります。それはロシアにとっては当たり前のことでしょう。スターリンは何百万人も粛正することで最後まで権力を維持しましたが、プーチンにはその勇気がなかっただけです。
我が国もプーチンが失脚した場合の対応を今から準備する必要があるのかもしれません。
ローマは、執政官を指名しました。それは元老院での投票の結果です。つまり民主主義です。でも執政官は、時に独裁官として指名されるときもありました。執政官も独裁官も、就任期間中は、権限を委任され、独裁しました。民主主義でありながら独裁を容認する優れた方法だと思います。米国の政治スタイルは、ローマの政治スタイルに近いですね。
でもローマ共和制時代の執政官は現在の米国大統領と同じく任期が限られていました。それを覆そうとしたのがカエサルです。彼は、政治的に元老院もローマ市民権保有者も説得し、終身独裁官に就任したのです。それが当時のローマを取り巻く情勢に対応するための政治的解決法だと認識したからです。理由は、政治判断をスピーディーにすることでした。しかし、独裁を嫌う元老院を敵にまわし、暗殺されてしまったのです。
カエサルの跡を継いだアウグストスは政治的天才でした。カエサル以上に。彼がローマ初の皇帝になるのです。今日はここまでです。ご清聴ありがとうございました。
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