陸上自衛隊には、幹部を養成する学校、幹部候補生学校があります。場所は、福岡県久留米市です。海自は、広島県呉市、空自は奈良県奈良市にあります。
さて今日は、この幹部候補生学校における武装障害走について紹介します。

武装障害走とは、いろいろな障害を越えて走り、射撃をすることを言います。たとえば、上の写真は、斜面をロープを伝って登る障害です。この写真は下から登る候補生を写したものですね。
まあこんな感じなんですけど、服装は見ての通りです。戦闘服上下、半長靴、弾帯、水筒、鉄帽、そして小銃を携行して走ります。銃は、射撃以外は写真のように背中に背負います。
これで走る距離は、2~3キロくらいでしょうか。正確な距離は知りませんが、この際、それはどうでもいいことですwwwとにかくですね、幹部候補生学校を卒業しないと幹部にはなれないので、入校中、学生は必死なわけです。今考えると、よくあんな過激なことをやり遂げたなー、と思う訳です。もちろん、ひとそれぞれ考え方は違うので、幹部候補生学校での体験をどう思うかは千差万別ですけどね。
最初は、囲壁(いへき)です。たぶん高さ2メートルくらいの木製の壁を超えるものです。たったったと走って、ジャンプ!壁のへりをつかんで勢いをつけて壁によじ登ります。タイミングとコツが必要です。
これはですね、背が高い方が有利です。当たり前ですが。背の低い学生は結構四苦八苦していました。でもここを乗り越えないと前に進めないわけですから、みんな必死に壁に取り付きます。
二つ目が、写真の斜面上りです。上から写した写真が下です。左下に教官が見えますね。結構な高さです。

しばらく走り、対戦車壕に入ります。深さ2メートルくらいでしょうか。壕に入ると、鉄製の障害があって、それを右に左によけて走ります。最後は、囲壁と同じくらいの壁をよじ登ります。
しばらくだらだらの斜面を登ります。走って。この辺では心臓が破裂しそうになってます。
それから水平肋木にぶら下がったりします。その次が下の写真のように鉄条網を潜ります。

その次がこれ、ロープを使って谷を渡ります。どのくらいきついかは、写真を見ていただければわかると思います。もう、キツクてたまらーん!ですね。

でこの後、急斜面を駆け上がると、ロープを巻いた壁があるのです。高さ5メートルくらいでしょうか。顎が上がりそうです。そして、それをクリアして、降りた後、少し行くと射場です。そう、射撃が待っています。心臓はバクバクです♪

まあ、こんな感じで射撃するのです。射距離200メートル、通常弾、2発です。これが当たらないと、減点されますwww
心臓バクバクで当てるには、精神の集中が重要ですね。ゆっくり見出しをして、静かに引き金を引くと、あーら不思議、的が倒れて当たったことがわかります。酒楽は、1発でクリアしましたwww運が良かっただけですwww
その後は、だらだら下りで、木の上を走らされたりします。よくもこれだけ障害を準備したなと思うくらいです。
そして最後が手榴弾です。2回投擲できます。これも当たらないと減点されます。もう心臓は限界です。的はですね、10メートルくらい離れた、バスケットボールのゴールポストの板くらいの大きさです。精神を集中して、それっと投げると当たりますwww
後はゴールに向かって走るだけです。ゴーーーール!
いやー、書いてるだけで疲れますね(;^_^A。 随分昔のことなので、記憶にあいまいなところがありますので、間違いが多々あると思いますが、ご容赦願いたいと思います。
幹部候補生学校はですね、半年でした。酒楽の頃は。他にもいろいろ教育訓練があります。その中の一つがこの武装障害走です。これはですね、持続力だけが勝負の高良山登山競走に比べると、テクニカルな部分があるので、体力に自信がなくとも、何とかなります。酒楽的には、こちらのほうが成績は良かったと思います。余談でした。
とにかくですね、体力が必要なのは間違いありません。みんな必死でしたね。酒楽のようにあまり体力がない者でも、厳しい訓練を重ねると何とかなるものなのですね。やっているときは、それこそコンチクショーでしたがwww
普通科(一般的には歩兵と言います)に行くと、こういうのが一生の仕事になるのですwwこれを「草を付けて走る」といいますwww軟弱者の酒楽はそれが嫌で、普通科以外の職種を選択したのです。
こういうのは、警察や、海上保安庁なんかでも同じようにあるのでしょうね。普通じゃ考えられないような世界ですね。まあ、体育会系の大学のスポーツ部だと似たようなところがあると思いますが。幹部候補生学校は、ソルジャー枠ではなく、ソルジャーそのものなので、しゃれになりませんwww今日は、一般の皆様の知らない世界を紹介させていただきました。ご清聴ありがとうございました。
(写真は、陸上自衛隊及び陸上自衛隊幹部候補生学校HPから引用しました)
PS
これ1回だけ?違います。本番は一度ですが、それまでに何度も練習します。やっていることは、レンジャーとあまり変わりません。いつも滅茶苦茶キツイデス。しかもですね、射撃とか、本来は、明鏡止水の状況でやるのが理想なんですけど、30mダッシュを10回やった後のような状況で射撃するんです。とんでもないでしょ?ほとんどイジメです(`o´)
じゃ何でこんなに一生懸命にやるの?いい質問です(゚∀゚)それはですね、この結果が一生付いてくるからです。幹部候補生学校での訓練、試験、普段の態度・・・すべてが評価の対象になっているのです。そして、それは最終的に「順番」になって個人に帰ってくるのです。いわゆる「ハンモックナンバー」というやつです。
このハンモックナンバーは、昇任、昇給、異動、ポスト、すべてに関わってくるのです。コワいでしょ?ええ、コワいです。だからみんな必死なわけです。まあ、ハンモックナンバーが悪くても、その後挽回できるチャンスはあります。でもですね、当然皆さんも頑張っているので、簡単に逆転することはできないのですよ。だから皆さん、「必死の形相」になるんですねー。えっ酒楽はどうだった?それは秘密です(^∇^)
さて今日は、この幹部候補生学校における武装障害走について紹介します。

武装障害走とは、いろいろな障害を越えて走り、射撃をすることを言います。たとえば、上の写真は、斜面をロープを伝って登る障害です。この写真は下から登る候補生を写したものですね。
まあこんな感じなんですけど、服装は見ての通りです。戦闘服上下、半長靴、弾帯、水筒、鉄帽、そして小銃を携行して走ります。銃は、射撃以外は写真のように背中に背負います。
これで走る距離は、2~3キロくらいでしょうか。正確な距離は知りませんが、この際、それはどうでもいいことですwwwとにかくですね、幹部候補生学校を卒業しないと幹部にはなれないので、入校中、学生は必死なわけです。今考えると、よくあんな過激なことをやり遂げたなー、と思う訳です。もちろん、ひとそれぞれ考え方は違うので、幹部候補生学校での体験をどう思うかは千差万別ですけどね。
最初は、囲壁(いへき)です。たぶん高さ2メートルくらいの木製の壁を超えるものです。たったったと走って、ジャンプ!壁のへりをつかんで勢いをつけて壁によじ登ります。タイミングとコツが必要です。
これはですね、背が高い方が有利です。当たり前ですが。背の低い学生は結構四苦八苦していました。でもここを乗り越えないと前に進めないわけですから、みんな必死に壁に取り付きます。
二つ目が、写真の斜面上りです。上から写した写真が下です。左下に教官が見えますね。結構な高さです。

しばらく走り、対戦車壕に入ります。深さ2メートルくらいでしょうか。壕に入ると、鉄製の障害があって、それを右に左によけて走ります。最後は、囲壁と同じくらいの壁をよじ登ります。
しばらくだらだらの斜面を登ります。走って。この辺では心臓が破裂しそうになってます。
それから水平肋木にぶら下がったりします。その次が下の写真のように鉄条網を潜ります。

その次がこれ、ロープを使って谷を渡ります。どのくらいきついかは、写真を見ていただければわかると思います。もう、キツクてたまらーん!ですね。

でこの後、急斜面を駆け上がると、ロープを巻いた壁があるのです。高さ5メートルくらいでしょうか。顎が上がりそうです。そして、それをクリアして、降りた後、少し行くと射場です。そう、射撃が待っています。心臓はバクバクです♪

まあ、こんな感じで射撃するのです。射距離200メートル、通常弾、2発です。これが当たらないと、減点されますwww
心臓バクバクで当てるには、精神の集中が重要ですね。ゆっくり見出しをして、静かに引き金を引くと、あーら不思議、的が倒れて当たったことがわかります。酒楽は、1発でクリアしましたwww運が良かっただけですwww
その後は、だらだら下りで、木の上を走らされたりします。よくもこれだけ障害を準備したなと思うくらいです。
そして最後が手榴弾です。2回投擲できます。これも当たらないと減点されます。もう心臓は限界です。的はですね、10メートルくらい離れた、バスケットボールのゴールポストの板くらいの大きさです。精神を集中して、それっと投げると当たりますwww
後はゴールに向かって走るだけです。ゴーーーール!
いやー、書いてるだけで疲れますね(;^_^A。 随分昔のことなので、記憶にあいまいなところがありますので、間違いが多々あると思いますが、ご容赦願いたいと思います。
幹部候補生学校はですね、半年でした。酒楽の頃は。他にもいろいろ教育訓練があります。その中の一つがこの武装障害走です。これはですね、持続力だけが勝負の高良山登山競走に比べると、テクニカルな部分があるので、体力に自信がなくとも、何とかなります。酒楽的には、こちらのほうが成績は良かったと思います。余談でした。
とにかくですね、体力が必要なのは間違いありません。みんな必死でしたね。酒楽のようにあまり体力がない者でも、厳しい訓練を重ねると何とかなるものなのですね。やっているときは、それこそコンチクショーでしたがwww
普通科(一般的には歩兵と言います)に行くと、こういうのが一生の仕事になるのですwwこれを「草を付けて走る」といいますwww軟弱者の酒楽はそれが嫌で、普通科以外の職種を選択したのです。
こういうのは、警察や、海上保安庁なんかでも同じようにあるのでしょうね。普通じゃ考えられないような世界ですね。まあ、体育会系の大学のスポーツ部だと似たようなところがあると思いますが。幹部候補生学校は、ソルジャー枠ではなく、ソルジャーそのものなので、しゃれになりませんwww今日は、一般の皆様の知らない世界を紹介させていただきました。ご清聴ありがとうございました。
(写真は、陸上自衛隊及び陸上自衛隊幹部候補生学校HPから引用しました)
PS
これ1回だけ?違います。本番は一度ですが、それまでに何度も練習します。やっていることは、レンジャーとあまり変わりません。いつも滅茶苦茶キツイデス。しかもですね、射撃とか、本来は、明鏡止水の状況でやるのが理想なんですけど、30mダッシュを10回やった後のような状況で射撃するんです。とんでもないでしょ?ほとんどイジメです(`o´)
じゃ何でこんなに一生懸命にやるの?いい質問です(゚∀゚)それはですね、この結果が一生付いてくるからです。幹部候補生学校での訓練、試験、普段の態度・・・すべてが評価の対象になっているのです。そして、それは最終的に「順番」になって個人に帰ってくるのです。いわゆる「ハンモックナンバー」というやつです。
このハンモックナンバーは、昇任、昇給、異動、ポスト、すべてに関わってくるのです。コワいでしょ?ええ、コワいです。だからみんな必死なわけです。まあ、ハンモックナンバーが悪くても、その後挽回できるチャンスはあります。でもですね、当然皆さんも頑張っているので、簡単に逆転することはできないのですよ。だから皆さん、「必死の形相」になるんですねー。えっ酒楽はどうだった?それは秘密です(^∇^)
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