「専守防衛」自民に見直し論 安保環境変化に対応 2022/4/12 00:29 産経
自民党の安全保障調査会は、専守防衛を見直すとの意見が大勢を占めた、と産経が伝えています。賛成します。
専守防衛は、我が国を守るものではありません。そういう意味では、ロシアに感謝せねばならないと思います。専守防衛と言う概念が、国家を防衛するためには、全く役に立たないことを実証してくれたからです。
もう何年も前から、専守防衛の問題点が指摘されてきました。しかし、自民党も野党も専守防衛は、国是であるとか、他国を侵略しないとか、攻撃を受けるまで戦闘を行わないとか、先制攻撃などもってのほか、あるいは敵基地攻撃能力など持ってはならないとか、まあおとぎ話のようなことを平気で主張してきたのです。
酒楽は何年も、何十年もそのような政治家の建前論を聞いて、いつも激怒していました。彼らは、まったく無責任です。そんなことで国を守れると本気で思っていたのでしょうか?いいえ、そうではないでしょう。自民党は、そういうきれいごとで国会運営を円滑に行い、本質を語ろうとしませんでした。選挙対策の何物でもないでしょう。党利党略で、専守防衛と唱えていただけのことです。
野党は、我が国を防衛する気など、さらさらありませんね。何故なら、憲法9条を金科玉条、絶対変えてはならない、不磨の大典としているからです。我が国が軍事力を持つことさえ反対なのですから。専守防衛は、我が国の危機を招くことを知っていながら、我が国ではなく、どこかの国のために、平然と専守防衛を主張しているのです。
ウクライナ戦争は、その荒唐無稽な主張の本質を明らかにしてくれました。専守防衛では、戦争を抑止することはできないと。しかも戦争初期には、圧倒的に不利になると。国民は多大な犠牲を強いられると。他国の支援なしでは、国家の維持も困難だと。こういった国家安全保障にかかわる本質的な問題を今次ウクライナ戦争は白日の下に晒したのです。
自民党は、ようやく重い腰を上げました。遅すぎるくらいですが、一歩進めようとするその姿勢はいいことだと思います。我が国を守るために、百害あって一利なしの専守防衛と言う政策は、この際速やかに廃止するべきです。それが、政府としての、最低限の責任です。
では、如何様になすべきか。酒楽の先輩で織田元空将が、産経新聞「正論」で、説得力のある主張をされているので、それを紹介したいと思います。
専守防衛から「戦略守勢」へ転換を 東洋学園大学客員教授・元空将 織田邦男 2021/11/18 08:00 産経
いかがでしたか、傾聴に値する意見だと酒楽は思います。織田さんは、昨年から産経新聞、正論の執筆陣に加わったようです。なお織田邦夫に関するWikiの解説で、元空将の佐藤守は、織田を「明敏で教養があり、気骨がある」と評している[3]。という下りがありますが、酒楽の好きなブログ「軍事評論家=佐藤守のブログ日記」の管理人さんです。酒楽は、軍事関係の評価を求めて、ときどき佐藤守さんのブログを拝見しています。織田さんも佐藤守さんも、いずれも劣らぬ慧眼の持ち主だと思います。余談でした。
自民党が、速やかに専守防衛と言う悪の政策を破棄し、戦略守勢に転じることを願ってやみません。
ご清聴ありがとうございました。
自民党の安全保障調査会は、専守防衛を見直すとの意見が大勢を占めた、と産経が伝えています。賛成します。
専守防衛は、我が国を守るものではありません。そういう意味では、ロシアに感謝せねばならないと思います。専守防衛と言う概念が、国家を防衛するためには、全く役に立たないことを実証してくれたからです。
もう何年も前から、専守防衛の問題点が指摘されてきました。しかし、自民党も野党も専守防衛は、国是であるとか、他国を侵略しないとか、攻撃を受けるまで戦闘を行わないとか、先制攻撃などもってのほか、あるいは敵基地攻撃能力など持ってはならないとか、まあおとぎ話のようなことを平気で主張してきたのです。
酒楽は何年も、何十年もそのような政治家の建前論を聞いて、いつも激怒していました。彼らは、まったく無責任です。そんなことで国を守れると本気で思っていたのでしょうか?いいえ、そうではないでしょう。自民党は、そういうきれいごとで国会運営を円滑に行い、本質を語ろうとしませんでした。選挙対策の何物でもないでしょう。党利党略で、専守防衛と唱えていただけのことです。
野党は、我が国を防衛する気など、さらさらありませんね。何故なら、憲法9条を金科玉条、絶対変えてはならない、不磨の大典としているからです。我が国が軍事力を持つことさえ反対なのですから。専守防衛は、我が国の危機を招くことを知っていながら、我が国ではなく、どこかの国のために、平然と専守防衛を主張しているのです。
ウクライナ戦争は、その荒唐無稽な主張の本質を明らかにしてくれました。専守防衛では、戦争を抑止することはできないと。しかも戦争初期には、圧倒的に不利になると。国民は多大な犠牲を強いられると。他国の支援なしでは、国家の維持も困難だと。こういった国家安全保障にかかわる本質的な問題を今次ウクライナ戦争は白日の下に晒したのです。
自民党は、ようやく重い腰を上げました。遅すぎるくらいですが、一歩進めようとするその姿勢はいいことだと思います。我が国を守るために、百害あって一利なしの専守防衛と言う政策は、この際速やかに廃止するべきです。それが、政府としての、最低限の責任です。
では、如何様になすべきか。酒楽の先輩で織田元空将が、産経新聞「正論」で、説得力のある主張をされているので、それを紹介したいと思います。
専守防衛から「戦略守勢」へ転換を 東洋学園大学客員教授・元空将 織田邦男 2021/11/18 08:00 産経
いかがでしたか、傾聴に値する意見だと酒楽は思います。織田さんは、昨年から産経新聞、正論の執筆陣に加わったようです。なお織田邦夫に関するWikiの解説で、元空将の佐藤守は、織田を「明敏で教養があり、気骨がある」と評している[3]。という下りがありますが、酒楽の好きなブログ「軍事評論家=佐藤守のブログ日記」の管理人さんです。酒楽は、軍事関係の評価を求めて、ときどき佐藤守さんのブログを拝見しています。織田さんも佐藤守さんも、いずれも劣らぬ慧眼の持ち主だと思います。余談でした。
自民党が、速やかに専守防衛と言う悪の政策を破棄し、戦略守勢に転じることを願ってやみません。
ご清聴ありがとうございました。
↓読んでいただきありがとうございます。ポチッとしていただけると励みになります。フォローバナーもよろしくお願いします。

政治ランキング

にほんブログ村
- 関連記事
-
-
軍事力向上を妨害したくてたまらない・・・ 2022/05/05
-
準備を怠ることはできない 2022/04/28
-
防衛費まず補給整備費を100%に 2022/04/19
-
戦略守勢補足 2022/04/14
-
専守防衛から戦略守勢に転換すべし 2022/04/13
-
日本の核武装を警戒する中国 2022/03/19
-
核の傘 2022/03/17
-
アイアンフィスト 2022/03/03
-
台湾侵攻のシナリオ 2022/02/23
-
スポンサーサイト