台湾防衛の覚悟を

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2022年

06月

01日 05:00

安全保障

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台湾防衛の覚悟を　

バイデン氏、台湾紛争なら米が防衛に関与2022/5/23 16:26　産経ニュース
 自民・佐藤氏「最高の失言」　米大統領の台湾防衛発言2022/5/24 09:23　産経ニュース
 台湾政策の変更否定　米大統領発言めぐり国防長官2022/5/24 10:12　産経ニュース

　ボケ→突っ込み→狸。これが今回のバイデン大統領の発言を巡るシナリオでしょうか。

　バイデン爺さん、全然ぼけてないですね。再三にわたって、失言を繰り返してきたバイデン大統領ですが、ついに化けの皮がはがれてしまいました。そして、すかさず突っ込んだのが髭の隊長です。曰く「最高の失言」だと。最後は、オースティン米国防長官が狸を演じて一連の劇は終了しました。

では中国の反応はと言うと、

中国「言行慎め」　米大統領の台湾防衛発言に反発2022/5/23 18:11　産経ニュース

　中国外務省の汪文斌報道官の発言です。酒楽の大好きな王立堅ではなかったのが少々残念ですね。かれなら舌鋒鋭く、「寝ぼけたこと言ってると、怪我をするぞ」くらい言ったのではないかと期待していたのですが。王報道官は、超生真面目です。面白くありません。でもこういう人が出世していくのでしょうね。どこの国も一緒のようです。そういう意味では、華春蛍女史は有能だったのでしょうね、余談でした。

　髭の隊長は政治家なので、「最高の失言」」と発言されていますが、これは失言ではなく計算されつくした「明言」ですね。

　バイデン爺さんは、見事にボケ（老人）を演じてシナに警告したのでしょう。米国は本気だぞ、と。王報道官の発言に元気が見られなかったのがその証拠です。

　これはウクライナの情勢を受けての発言なのは明白ですね。ロシアのウクライナ侵攻に対する米国の態度を見て、中国が台湾に侵攻してもアメリカは動かない、という中国の判断は間違っているぞ、というアメリカの警告と解すべきです。それでも中国は、台湾侵攻を諦めないと思いますが。

　問題は我が日本です。昨年、麻生太郎は、台湾有事は、日本有事だ、黙って見過ごすことはできない、云々と発言しました。当然の発言なのですが、政府にどれだけの覚悟があるのか、そこは疑問ですね。アメリカは本気でしょう。バイデンが「イエス」と言ったのですから。これで台湾有事にアメリカが介入しなければ、アメリカの威信は地に堕ち、覇権の維持も覚束なくなるでしょう。

　アメリカはいいのです、それで。日本はどうでしょうか。台湾有事が日本有事と言うことは、アメリカとともに台湾防衛に動くということです。中国と事を構えるということです。戦争も辞さないということです。えっ、そんなこと言ってない？何を言ってるんですか、台湾有事イコール日本有事と発言したでしょ。一緒に戦いますということでしょ。頭大丈夫か？

　さらっと発言が流れているのですが、日本国民は、どこまで理解し、どこまで覚悟しているのでしょう。それが心配です。憲法病にかかっている日本人は、台湾防衛のため、日本防衛のため戦争を覚悟したのでしょうか。甚だ疑問ですね。それは岸田総理以下が、他人事のような発言に終始しているからです。これでは、国民は、覚悟のしようもありません。それこそ、そんな話は聞いてない、ということになりかねません。いや、間違いなくそうなるでしょう。

　台湾有事に自衛隊を防衛出動させ、戦争をするという事態を日本国民は、ほとんど想定していないと思います。でもやるんでしょ、岸田さん？だったら、今のうちにはっきりと国民に告げるべきだと思いますよ。そのときになって、「聞いてない」と言われたのでは、政治家の存在意義はありません。ましてや総理大臣として。

　台湾有事は、日本の有事です。台湾防衛は、イコール日本防衛です。中国が台湾に侵攻した場合、我が国は、米国とともに台湾防衛のため、戦います、と意志表明してください。失言でもいいので「イエス」と言うえばいいのです。そして、官房長官をして、「そんなことはありません」とぼけさせればいいのです。松本人志にでも教わってください、ボケ方をｗｗ