人民元からの資本流出、外国人保有比率増え当局の抑止困難にMAY 2, 2022 ロイター
中国共産党、幹部の海外資産保有禁止 米紙報道 米欧の経済制裁を警戒か 日経新聞湾2022年5月20日
中共、米国の制裁措置への対応を議論 台湾攻撃を視野か 2022年5月3日 看中国
人民元相場が下落を続けています。理由の一つは、アメリカの利上げです。アメリカが利上げしたことにより、人民元との利率が逆転し、海外資本がドル買いに走り、人民元安を誘導しているというものです。
さらに、ウクライナ戦争により、中國リスクを恐れた海外資本が中國から資本を引き揚げる動きがあるというものです。海外資本逃避の原因は、中国のゼロコロナ政策を嫌気しているのも一つの原因だと各メディアは報じています。
ウクライナ戦争は、中国の経済政策にも影響を及ぼし、共産党幹部の海外資産保有を禁止したようです。これが中國から富裕層の資本逃避に拍車をかけているようです。
ということで、関連記事を引用しました。冒頭に引用したロイターの記事では、人民元が底を打つことは当面ないだろうという悲観的な結論で締めくくっていました。
産経新聞の5月22日付、日曜経済講座(田村秀男・有料記事)によれば、「中国人民銀行の統計によると、海外投資家による債券、株式など人民元建て金融資産の保有資産は、今年1~3月期に1613億ドル減少した。同期の貿易収支の黒字額895億ドルを大きく上回る。中略。2021年の誤差脱漏(資本逃避)は1674億ドルに上り、経常収支黒字の5割以上相当分が海外に消えた。中略。4月末の外貨準備は1月に比べて1019億ドルも減った。」と報じています。
中国に進出している本邦企業の動向は、伝えられていません。海外資本の中に埋もれている可能性もありますが、それは所謂金融資本だと思われます。中国に進出しているメーカー、流通企業などは、資本を海外に持ち出せないため、中国で大規模に再投資していると巷間言われています。すると、中国進出企業の大半は、資本を回収できていないものと思われます。中国の資本家、共産党幹部は、裏口を使って、資本を海外に移し、誤差脱漏の原因を作っているのにもかかわらず、です。
まあ、これだけ中國リスクが声高に叫ばれているにもかかわらず、相変わらず中国市場にアクセスし、利を貪ろうという輩は、痛い目に遭わないとわからないのでしょうね。脱出できなくで、大けがを負っても自業自得、自己責任でお願いしますよ。ただし、中国駐在社員を置いてきぼりにだけはしないでね。社員の命を守るのは、企業の最大にして最低限の責任なのですから。
さて、リーマンショック時に大量の国債を発行して、いち早く経済立て直しに成功した中国政府ですが、その負の遺産は、未だに中国経済に悪影響を及ぼしつつあり、今回の資本逃避、人民元安、外貨準備減少は、中国共産党に致命的な影響を及ぼす可能性があると思います。
理に聡いハゲタカは、時に金融基盤がしっかりしていない開発途上国を貪り、金融破綻を発生させてきました。今回、ハゲタカは、中國リスクを恐れて、逃げ足を速めているようです。中共にとっては、経済危機が引き金となって、統治体制まで重大な危機が及ぶのではないかと酒楽は思います。
各種の統計は、中国経済へ黄信号を灯しています。危機が収まる気配は今のところありません。長期間資本逃避が続けば、人民元安と、中国外貨準備の減少が続き、中国の財政まで悪化する可能性があります。人民元安は、輸入品の高騰と、インフレを発生させ、中國14億の民を食べさせることが困難になるかもしれません。
人民が飢えれば、政権が転覆されるのが、中国4千年の伝統です。中共首脳部は危機感を持っているでしょう。こういった内政の危機を隠すための常套手段は、戦争です。そうです、台湾侵攻です。好むと好まざるとにかかわらず、3期目を目指す習近平の選択できる手段は、狭められつつあるということです。
日本政府は、中國リスクに備えなければなりません。急いで。
上海のロックダウンが解除されました。強権的な統治を続けるシナの歴代政権に対し、シナの民はおとなしいな、と常々酒楽は思っていたのですが、そうでもないと最近は思います。「上に政策あれば、下に対策あり」と言われるお国柄です。お上の言うことなど馬耳東風、抜け道を使って莫大な利益を得るのがシナの民です。皇帝から庶民まで、「融通を利かせる」のがシナの文化なのです。
日本人のように、政府の政策に文句は言っても、規則を守る有権者とは雲泥の差があるのです。シナの民は、したたかなのです。そこにあるのは、法律などくそくらえ、捕まらなければ何をしてもいい、という文化があるわけです。彼らは、日本に来ても同じ行動原理で行動します。日本政府も官憲もそんなこと考えてないと思います。ここに戦後日本の落とし穴があると思うのは、酒楽だけではないでしょう。
外国人の入国が開放されます。入国管理は厳格にすべきだと酒楽は思うものです。
中国共産党、幹部の海外資産保有禁止 米紙報道 米欧の経済制裁を警戒か 日経新聞湾2022年5月20日
中共、米国の制裁措置への対応を議論 台湾攻撃を視野か 2022年5月3日 看中国
人民元相場が下落を続けています。理由の一つは、アメリカの利上げです。アメリカが利上げしたことにより、人民元との利率が逆転し、海外資本がドル買いに走り、人民元安を誘導しているというものです。
さらに、ウクライナ戦争により、中國リスクを恐れた海外資本が中國から資本を引き揚げる動きがあるというものです。海外資本逃避の原因は、中国のゼロコロナ政策を嫌気しているのも一つの原因だと各メディアは報じています。
ウクライナ戦争は、中国の経済政策にも影響を及ぼし、共産党幹部の海外資産保有を禁止したようです。これが中國から富裕層の資本逃避に拍車をかけているようです。
ということで、関連記事を引用しました。冒頭に引用したロイターの記事では、人民元が底を打つことは当面ないだろうという悲観的な結論で締めくくっていました。
産経新聞の5月22日付、日曜経済講座(田村秀男・有料記事)によれば、「中国人民銀行の統計によると、海外投資家による債券、株式など人民元建て金融資産の保有資産は、今年1~3月期に1613億ドル減少した。同期の貿易収支の黒字額895億ドルを大きく上回る。中略。2021年の誤差脱漏(資本逃避)は1674億ドルに上り、経常収支黒字の5割以上相当分が海外に消えた。中略。4月末の外貨準備は1月に比べて1019億ドルも減った。」と報じています。
中国に進出している本邦企業の動向は、伝えられていません。海外資本の中に埋もれている可能性もありますが、それは所謂金融資本だと思われます。中国に進出しているメーカー、流通企業などは、資本を海外に持ち出せないため、中国で大規模に再投資していると巷間言われています。すると、中国進出企業の大半は、資本を回収できていないものと思われます。中国の資本家、共産党幹部は、裏口を使って、資本を海外に移し、誤差脱漏の原因を作っているのにもかかわらず、です。
まあ、これだけ中國リスクが声高に叫ばれているにもかかわらず、相変わらず中国市場にアクセスし、利を貪ろうという輩は、痛い目に遭わないとわからないのでしょうね。脱出できなくで、大けがを負っても自業自得、自己責任でお願いしますよ。ただし、中国駐在社員を置いてきぼりにだけはしないでね。社員の命を守るのは、企業の最大にして最低限の責任なのですから。
さて、リーマンショック時に大量の国債を発行して、いち早く経済立て直しに成功した中国政府ですが、その負の遺産は、未だに中国経済に悪影響を及ぼしつつあり、今回の資本逃避、人民元安、外貨準備減少は、中国共産党に致命的な影響を及ぼす可能性があると思います。
理に聡いハゲタカは、時に金融基盤がしっかりしていない開発途上国を貪り、金融破綻を発生させてきました。今回、ハゲタカは、中國リスクを恐れて、逃げ足を速めているようです。中共にとっては、経済危機が引き金となって、統治体制まで重大な危機が及ぶのではないかと酒楽は思います。
各種の統計は、中国経済へ黄信号を灯しています。危機が収まる気配は今のところありません。長期間資本逃避が続けば、人民元安と、中国外貨準備の減少が続き、中国の財政まで悪化する可能性があります。人民元安は、輸入品の高騰と、インフレを発生させ、中國14億の民を食べさせることが困難になるかもしれません。
人民が飢えれば、政権が転覆されるのが、中国4千年の伝統です。中共首脳部は危機感を持っているでしょう。こういった内政の危機を隠すための常套手段は、戦争です。そうです、台湾侵攻です。好むと好まざるとにかかわらず、3期目を目指す習近平の選択できる手段は、狭められつつあるということです。
日本政府は、中國リスクに備えなければなりません。急いで。
上海のロックダウンが解除されました。強権的な統治を続けるシナの歴代政権に対し、シナの民はおとなしいな、と常々酒楽は思っていたのですが、そうでもないと最近は思います。「上に政策あれば、下に対策あり」と言われるお国柄です。お上の言うことなど馬耳東風、抜け道を使って莫大な利益を得るのがシナの民です。皇帝から庶民まで、「融通を利かせる」のがシナの文化なのです。
日本人のように、政府の政策に文句は言っても、規則を守る有権者とは雲泥の差があるのです。シナの民は、したたかなのです。そこにあるのは、法律などくそくらえ、捕まらなければ何をしてもいい、という文化があるわけです。彼らは、日本に来ても同じ行動原理で行動します。日本政府も官憲もそんなこと考えてないと思います。ここに戦後日本の落とし穴があると思うのは、酒楽だけではないでしょう。
外国人の入国が開放されます。入国管理は厳格にすべきだと酒楽は思うものです。
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