「第2次大戦の結果を認めないのは、世界で日本だけ」 ロシアのラブロフ外相、「北方領土」呼称も問題視 2019年01月17日 HUFFPOST
ウクライナ東部で攻撃が激化 「現実受け入れよ」とロシア報道官 2022年5月27日 BBCニュース
2件の記事を引用しました。最初の記事は、2019年、ロシアのラブロフ外相が、第2次大戦の結果を認めないのは日本だけ、結果を受け入れろ、と主張しています。
2件目の記事では、ウクライナ東部をロシアが占領した現実を受け入れろとロシアが主張しているということです。
どちらもロシアの主張で、ロシアは、ソ連時代を含め、力こそ正義と言う国家です。しかし、力こそ正義と言うのは当たっています。力のない正義は単なる悪徳です。国の領土、領海、領空は力の裏付けがあって初めて成立するのです。
力の裏付けがなければ、奪われるのが、人類の歴史であり、事実です。それは許されないとか、正義ではないとか、法律や国際法に違反していると言っても、現実にそういう約束事は、随時破られています。
国内の法律についても同じで、国家を統治するための国力が無ければ、法律が守られることはありません。アフリカの失敗国家などがその典型です。
戻ります。国際関係とは結局「力こそ正義」と言うのが現実なのです。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という憲法前文の主張は、我が国を崩壊に導く悪徳に他なりません。
パックスロマーナとは、ローマによる平和、と言う意味です。19世から20世紀にかけては、パックスブリタニカ、パックスアメリカーナと言われました。イギリス、アメリカによる平和です。この3カ国だけが「パックス」と呼称される覇権国家だったのです。
力のない正義など存在しません。ロシアの言う、現実を受け入れろ、と言うのは世界では当たり前、人類の歴史の常識なのです。
ローマは内部から崩壊し、蛮族によって滅ぼされました。19世紀大英帝国の覇権は、アメリカ合衆国にとって代わられました。大英帝国も米帝も法治国家です。ローマとともに。法治国家とは、民主主義の代名詞でもあります。
現状、パックスアメリカーナですが、それでもそのヘゲモニーが世界の隅々までいきわたっているわけではありません。だからロシアのような力だけを信奉する国家が現存するのです。中国、北朝鮮も同じです。
彼らにとって、力だけが正義なのです。そういう国と相対するのに、きれいごとなど何の役にも立たないのです。力には力をもって相対する以外に道はないのです。これが冷厳なる現実です。ロシアの言葉を借りるなら、日本は、世界の現実を受け入れ、力による独立の裏付けを急がなければ、第2の敗戦を迎えることになるのです。
パックスロマーナの崩壊は、ヨーロッパ、地中海世界が、力による角逐によって、バランスをとる時代に移行したということであり、覇権国家による平和を享受することはできなくなったと解釈すべきなのです。
現状、パックスアメリカーナの範囲は限定されています。アメリカを盟主とする民主主義国家の力を結集し、蛮族を抑え込むことが喫緊の課題なのです。日本は、民主主義国家の一員として、力による正義を信奉する蛮族国家群を駆逐するまで戦わなければ、領土を回復することもできなければ、真の平和を享受することはできないのだと理解するべきです。
塩野七生さんの「ローマ人の物語」は名著だと思います。ローマを知ることは、ヨーロッパを知ることであり、現代史を読み解く根拠なのですね。ただし、本書は小説であって歴史書ではないので、そこは気をつけなければなりません。ローマ帝国衰亡史とか、年代記とかと併用することをおすすめします。
酒楽のヨーロッパに対する理解は、この本のおかげて格段に向上したと思います。カエサルの名著「ガリア戦記」の背景が、ローマ人の物語によってよく理解できるようになりました。
第2次大戦時、チャーチルがナチスドイツに対し「川の向こうの野蛮人」と発言したのは、ヨーロッパの人達は常識的に知っているというのが前提にあるわけです。歴史を知ることは、現在を知ることだという意味を本当に理解したのは、読了後でした。読んだことのない方には、是非お勧めします。面白いですよ。
ウクライナ東部で攻撃が激化 「現実受け入れよ」とロシア報道官 2022年5月27日 BBCニュース
2件の記事を引用しました。最初の記事は、2019年、ロシアのラブロフ外相が、第2次大戦の結果を認めないのは日本だけ、結果を受け入れろ、と主張しています。
2件目の記事では、ウクライナ東部をロシアが占領した現実を受け入れろとロシアが主張しているということです。
どちらもロシアの主張で、ロシアは、ソ連時代を含め、力こそ正義と言う国家です。しかし、力こそ正義と言うのは当たっています。力のない正義は単なる悪徳です。国の領土、領海、領空は力の裏付けがあって初めて成立するのです。
力の裏付けがなければ、奪われるのが、人類の歴史であり、事実です。それは許されないとか、正義ではないとか、法律や国際法に違反していると言っても、現実にそういう約束事は、随時破られています。
国内の法律についても同じで、国家を統治するための国力が無ければ、法律が守られることはありません。アフリカの失敗国家などがその典型です。
戻ります。国際関係とは結局「力こそ正義」と言うのが現実なのです。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」という憲法前文の主張は、我が国を崩壊に導く悪徳に他なりません。
パックスロマーナとは、ローマによる平和、と言う意味です。19世から20世紀にかけては、パックスブリタニカ、パックスアメリカーナと言われました。イギリス、アメリカによる平和です。この3カ国だけが「パックス」と呼称される覇権国家だったのです。
力のない正義など存在しません。ロシアの言う、現実を受け入れろ、と言うのは世界では当たり前、人類の歴史の常識なのです。
ローマは内部から崩壊し、蛮族によって滅ぼされました。19世紀大英帝国の覇権は、アメリカ合衆国にとって代わられました。大英帝国も米帝も法治国家です。ローマとともに。法治国家とは、民主主義の代名詞でもあります。
現状、パックスアメリカーナですが、それでもそのヘゲモニーが世界の隅々までいきわたっているわけではありません。だからロシアのような力だけを信奉する国家が現存するのです。中国、北朝鮮も同じです。
彼らにとって、力だけが正義なのです。そういう国と相対するのに、きれいごとなど何の役にも立たないのです。力には力をもって相対する以外に道はないのです。これが冷厳なる現実です。ロシアの言葉を借りるなら、日本は、世界の現実を受け入れ、力による独立の裏付けを急がなければ、第2の敗戦を迎えることになるのです。
パックスロマーナの崩壊は、ヨーロッパ、地中海世界が、力による角逐によって、バランスをとる時代に移行したということであり、覇権国家による平和を享受することはできなくなったと解釈すべきなのです。
現状、パックスアメリカーナの範囲は限定されています。アメリカを盟主とする民主主義国家の力を結集し、蛮族を抑え込むことが喫緊の課題なのです。日本は、民主主義国家の一員として、力による正義を信奉する蛮族国家群を駆逐するまで戦わなければ、領土を回復することもできなければ、真の平和を享受することはできないのだと理解するべきです。
塩野七生さんの「ローマ人の物語」は名著だと思います。ローマを知ることは、ヨーロッパを知ることであり、現代史を読み解く根拠なのですね。ただし、本書は小説であって歴史書ではないので、そこは気をつけなければなりません。ローマ帝国衰亡史とか、年代記とかと併用することをおすすめします。
酒楽のヨーロッパに対する理解は、この本のおかげて格段に向上したと思います。カエサルの名著「ガリア戦記」の背景が、ローマ人の物語によってよく理解できるようになりました。
第2次大戦時、チャーチルがナチスドイツに対し「川の向こうの野蛮人」と発言したのは、ヨーロッパの人達は常識的に知っているというのが前提にあるわけです。歴史を知ることは、現在を知ることだという意味を本当に理解したのは、読了後でした。読んだことのない方には、是非お勧めします。面白いですよ。
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